ぐっすり眠り、すっきり起きるためには自分の眠りの傾向を把握することが肝心だ。手軽に睡眠を記録できる3つのWebサービスと1つのツールを紹介しよう。
全国各地から梅雨明けのニュースが届き、蒸し暑い夜が続く毎日。春先のように「温かい布団が恋しくて恋しくて……」ということは減ったが、今度は逆に「寝苦しくて一晩中眠れず、朝からぐったり」なんて人も少なくないのでは。
ぐっすり眠り、すっきり起きるためには自分の眠りの傾向を把握することが肝心だ。「毎日の睡眠記録を取って振り返ることで、例えば「土曜と日曜の朝が遅いから、つられて月曜まで寝坊してしまうんだな」といったように問題がはっきりするはず。手軽に睡眠を記録できる3つのWebサービスと1つのツールを紹介しよう。
初めに紹介するのは、最近爆発的にユーザーを増やしているミニブログサービス「Twitter」を使って睡眠時間を記録できるサービス「ねる。」。使い方は非常にシンプルで、自分のTwitterアカウントから、@twneruにReplyする形で「ねる」「寝ます」「おやすみ」などの言葉をポストするだけだ。同様に、起床時間は@twneruに向けて「起きた」「おはよう」とつぶやけばいい。
こうしてつぶやいた時間はグラフとして記録され、トップページに自分のTwitterアカウントを入力することで確認できる。グラフページでは平均睡眠時間を出してくれるほか、毎日の就寝時間/起床時間/睡眠時間を合わせて表示するガジェットの貼り付け用コードも取得できる。
お次はビー・オー・スタジオが運営するWebサービス「ねむログ」。無料の会員登録をすることで、毎日の就寝/起床時間を記録したグラフをつけられる。1週間/1カ月単位で平均睡眠時間を出したり、睡眠時間一覧表のダウンロードも可能だ。睡眠時間は携帯電話からも記録できる。
ねむログでは、会員登録の際に入力した項目を基本データとして統計を取り、職業別や年齢別にデータを公表している。同業種や同年代の人たちの睡眠データをチェックしてみるのも、自分の睡眠を考える上で参考になるかもしれない。
ねむログと似ているが、起床時間を1クリックで記録できる「いま起きた!」ボタンが便利なのが「早起き生活」。起床時間はグラフで確認でき、平均起床時間も出してくれる。また、NTTドコモの一部の機種しか利用できないが、モバイル版も用意している。
ねむログと違って就寝時間の記録はできないが、開発者の百瀬央(ももせ・ひろし)さんによれば、これは意図的なもの。「朝起きてすぐPCをつけると目が覚めるが、寝る前にPCをつけたら眠気がさめてしまってかえって眠れなくなるから」というのがその理由だそうだ。
早起き生活は、公開/非公開を選んで日記を書けるのも特徴の1つ。「ビールを○○本飲んだ」「日中に5キロジョギングした」など、その日したことを簡単にメモしておくだけでも、効果的な眠りのヒントにできるだろう。
最後に紹介するのは、睡眠サイクルを判定してアラームの時間を自動調整し、さわやかな目覚めを提供してくれるというハイテク腕時計「スリープトラッカー(SLEEPTRACKER)」。
本体に内蔵している加速度センサーが、浅い眠りの際に起こる体の動きを感知し、レム睡眠/ノンレム睡眠といった睡眠サイクルを記録する。このサイクルにしたがって、眠りが浅いタイミングでアラームを鳴らしてくれるのだ。
睡眠サイクルのデータはUSB経由でPCに転送できるため、過去のデータの閲覧や、平均値、ベスト/ワースト睡眠データの表示が可能だ。実売価格は2万円台と決して安い買い物ではないので、購入の前には最新機種の詳細レビューを読んで気になる点をチェックしてみてほしい。
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