この連載では、歴ドル&信州上田観光大使を務める小日向えりさんとともに、NHKの大河ドラマ「真田丸」に登場する人物、あるいは名シーンなどを取り上げて、よりドラマを楽しめるような情報や小ネタをお伝えしていきます。連載バックナンバーはこちら。
編集部F: 先週(11月13日放送)の『真田丸』の中で、おもしろいシーンがありましたね。真田信繁(幸村)と高梨内記との会話の中で、来年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』をさりげなくPRしていました。
小日向: 徳川方の井伊直孝軍の赤備えを見たときのシーンですね。「向こうにも、ここに至るまでの物語があるんだろうな」という幸村のセリフ、粋でしたね!
編集部F: 真田丸は毎回のようにちょっとした小ネタがあって、視聴者をあきさせない工夫がなされていました。そこで今回はこのドラマ全体を振り返りたいと思っています。テーマを振りますので、小日向さんの独断と偏見でそれぞれ選出してもらえれば。まずは「自分のイメージとぴったりハマっていた武将」は誰でしょうか?
小日向: これはすぐに思い浮かびますね。徳川家康、真田昌幸、そして豊臣秀吉です。家康は「タヌキおやじ」と言われますが、それは年を取ってからで、若いころは短気で、血気盛んな武将でした。その様子を内野聖陽さんは見事に演じていました。イライラして爪を噛むシーンも話題になりました。
編集部F: そして最近の放送ではすっかりタヌキおやじぶりを発揮していますね!
小日向: 昌幸は、もう私の中で完全に草刈正雄さんのイメージが定着してしまいました。今後誰が昌幸を演じてもこれには及ばないと思います。最後の秀吉は、小日向文世さんの「狂気」の演技が素晴らしかったです。これまで明るく陽気な秀吉を演じる方はたくさんいましたが、それに加えて、あの晩年の恐ろしいくらいに狂った姿を演じたのはすごかったです。
私にとって今まで理想の秀吉像は映画『清州会議』の大泉洋さんでした。ですので、真田丸で真田信幸(信之)を演じるのを見て、最初はとても違和感がありました。けれども、小日向文世さんの秀吉の登場で、その思いがいつの間にか払しょくされました。
編集部F: なるほど。それにしても昌幸は本当にハマり役でしたし、ファンも多かったですね。ドラマで亡くなったときには「昌幸ロス」という言葉もネット上などで飛び交いました。
さて、次のテーマは、「奥さんにしたい女性キャラ」です。こちらはどうでしょうか?
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