さて、厳しいことも多く述べたが、私は基本的には転職推奨派なのである。いろいろな職場を見ることで、身に付くスキルや感覚は間違いなく存在するからだ。そして、最終的には起業をするのもよい選択だと考えている。しかし、「仕事がつまらない」「なんとなく不安」など、フワフワしたモチベーションだけで転職や起業をするのは非常に危険だと考えているため、淡い幻想を抱かずに、現職でしっかりと職務を全うしながら、明確な動機がみつかるまで過ごした方がいいだろう。
しかし、明確な意思があるのであれば、1日でも早くアクションを起こした方がいい。何をするにしても、最初から成功しそれが最後まで続くことはあり得ない。必ず日々試行錯誤を繰り返していくはずだ。であるならば、1日でも早く行動に移し、少しでも早い時間で自分の勝ちパターンを見つけることが重要になる。
人間、誰しも他人に相談したり、愚痴を言いたくなったりする瞬間はある。それ自体は問題ない。しかし、その時に何を思考し、どのようなアクションを取るのか、これが非常に重要だというわけだ。
森永康平(もりなが こうへい)
株式会社マネネCEO。証券会社や運用会社にてアナリスト、エコノミストとしてリサーチ業務に従事した後、複数金融機関にて外国株式事業やラップ運用事業を立ち上げる。業務範囲は海外に広がり、インドネシア、台湾、マレーシアなどアジア各国にて新規事業の立ち上げや法人設立を経験し、各法人のCEOおよび取締役を歴任。現在は法律事務所の顧問や、複数のベンチャー企業のCFO(最高財務責任者)も兼任している。日本証券アナリスト協会検定会員。株式会社マネネ、Twitter。
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