頷きながら杯を傾けていた、片桐IT部長がPoCとの違いを語る。
片桐: IT部門からRPAの紹介をした時とは全く違う雰囲気だ。業務側から、活用アイデアが出てくるので、一緒に考えながら試行錯誤するようになっている。前回とは違って、1000時間単位の業務時間をロボット化するアイデアが出てきている。
効果が明らかで比較的簡単なものはもう作ってみようということになっている。テストフェーズに差し掛かっているものもあって、現場は楽しみにしている。実際に効果が実感できると勢いがつくな。
福島がまとめる。
福島: 自分でいうのもなんだが、俺たちも、現場リーダーも「こうすればいいのに」とか「何でこんなことしてるんだろう」っていうのはあるんだよ。ただ、日常業務に追われて考える余裕がないだけなんだ。部長もそれを分かっているので、忙しい現場に「改革せよ」と言いづらかったんだな……。
そこに、第3者が入ってくれて、「こんなやり方があります」とか「ここを割り切れば劇的に簡素になります」とか示してもらって、どんどん引き出してもらった感じだ。
最初は、何も分かってないくせにって、少しイラっとしたんだけどな。
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