(5)セイラー教授の行動経済学入門 推薦:星野優
「サイコロを振って、偶数の目が出れば100万円もらえる、奇数の目が出れば100万円支払う」というゲームに、あなたは参加しますか?
目が出る確率は同じなので、合理的な判断は「参加してもしなくても良い」はずですが、多くの人は「割に合わない気がするので、止めておこう」と考えます。金額が大きくなればなおさらでしょう。
このように、人間の行動や心理は経済合理性だけでは説明できないものも多く、本書はその様な例外を引き起こす原因に鋭くメスを入れた上で、「行動経済学」という新しい理論体系を提唱しています。「行動経済学」は伝統的な経済学を否定するものではなく、心理学と融合した画期的なアプローチであり、著者はその研究功績が認められて2017年にノーベル経済学賞を受賞しました。原著のタイトルは『Winner’s Curse(勝者の呪い)』。ぜひ手に取って、その意味するところを考えてみてください。
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ひろゆきの提言(1)――「1人産めば1000万円支給」で少子化は解決する©GLOBIS All Rights Reserved.
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