大間さんの話から「Sansanのカタチ」の変更は、会社の状況に応じて、必要なコミュニケーションの手段として行われたことが分かる。
現に、ミッションが「出会いからイノベーションを生み出す」となったことで、社員のなかでも「出会い」という言葉が今まで以上に身近になり、既存事業と新規事業とミッションのつながりが理解しやすくなったようだ。
企業理念は、それが社員の行動指針として機能しているのならばこそ、安易に変えると混乱の要因にもなりそうだ。
大間さんに見直すときのポイントを聞くと、「自分たちが何をなすべき会社なのか、その軸を社員の共通言語としておくこと」という答えが返ってきた。その根本部分がブレなければ、ミッションを表現する言葉をより時代に合ったものに変えたり、その時々のフェーズで大事な価値観を取捨選択したりすることは、全く問題ないという。
最新の「Sansanのカタチ」にはβという文字が付いている。これは「経営理念は不変ではない。必要に応じてどんどん変えていく」という意思の現れなのだ。
【聞き手:後藤祥子(編集部)、やつづかえり】
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