『倒産の前兆』を見抜くために――1日22社が倒産する中で知るべきは「成功」よりも「失敗の公式」あなたの会社は大丈夫? 『倒産の前兆』を探る【最終回】(5/5 ページ)

» 2019年11月27日 05時00分 公開
[森永康平ITmedia]
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自分が「失敗の公式」に当てはまっていないか

 以上が帝国データバンクへのインタビュー内容だ。今回の取材を通じて、経営者やこれから起業を考えている人であればあるほど、あえて失敗事例を研究する必要があるのだと、あらためて感じた。

 これまでに成功してきた企業は、複合的な要因があって成功したのであって、そこには再現性がないことも多いからだ。

 その一方で、失敗した企業、つまり「倒産した企業」には必ず当てはまるいくつかの公式がある。経営者が成功を目指して事業を進めていくのは当然のことだが、夢や目標を追うと同時に、自分が「失敗の公式」に当てはまっていないかを常に意識し、確認することがより重要になってくるだろう。

著者プロフィール

森永康平(もりなが こうへい)

株式会社マネネCEO / 経済アナリスト。証券会社や運用会社にてアナリスト、ストラテジストとして日本の中小型株式や新興国経済のリサーチ業務に従事。

現在は複数のベンチャー企業のCFOや監査役も兼任している。

 著書に『親子ゼニ問答』(角川新書)。日本証券アナリスト協会検定会員。Twitterは@KoheiMorinaga


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