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新型コロナに苦慮するイベント主催者がオンラインイベントをやってみた中止? 延期? オンライン?(4/4 ページ)

» 2020年03月05日 08時00分 公開
[酒井真弓ITmedia]
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短い準備期間でオンラインイベントを実施して分かったこと

 たくさんあるので、箇条書きにする。中には、気付いていたものの準備期間が短すぎて実現できなかったこともあり、悔しさも残る。次回に生かしたい。

【視聴者を飽きさせないコンテンツ作り】

  • カメラワークや画面の切り替えを工夫(TED形式もあり)
  • Q&Aができる仕組みを用意する
  • ハッシュタグを用意する

【視聴者対応】

  • 視聴者数が想定来場数を上回った
  • 遠隔地の方からの申し込みが増えた
  • 通常の視聴者サポートに加え、「視聴できない」などSNSに投稿されている方へのサポート

【運営】

  • 緊急対応のノウハウが増えた
  • 協賛社が多く、控室のことも考えると予定していたイベント会場で実施してよかった
  • 機材やネットワークのテストは入念に

【社内連携】

  • 他部署が連携し、お互いの仕事への理解が深まった
  • 他部署の情報共有はよりスムーズにしたい
  • 整理できないまま依頼してしまい、ぎくしゃくすることがあった
  • とにかく時間がなく、できる人がやる流れになってしまった

 オンラインイベント終了後、イベントチームの面々は「なんとかなっちゃうもんだな」と胸をなで下ろした。しかし、なんとかなっちゃったのではなく、このイベントに関わる全員が協力してなんとかした結果なのだと思う。もちろん、イベントに参加してくださった方からはどのようなフィードバックでも受け入れたい。

 新型コロナウイルスの影響はまだ続く見込みだ。イベント主催者にとっては難しい決断を迫られる場面が続くだろう。しかし、それがなくても、20年は東京オリンピック・パラリンピックの影響でイベント会場が確保しにくいなど、東京に一極集中しがちなイベントの在り方を見つめ直す契機でもある。1つの選択肢として注目を集めるオンラインイベントを検討している方に、今回の記事が参考になれば幸いだ。

アイティメディアのイベント企画・運営チーム、左から大江氏、小野田氏、大室氏
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