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「上司の監視が度を過ぎている」 急増する「リモハラ」とその対策ハラスメント専門研修講師が解説(5/6 ページ)

» 2020年09月23日 07時00分 公開
[企業実務]

・(1)事例?の企業

 先のPRマーケティング事業の企業(社員100名)では、4年前から在宅ワークを始めていたので、コロナ禍においてもスムーズに仕事を進められました。

 具体的には、図表4のような運用を行っているようです。

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(2)家事サービス事業(社員30名)

 一方で、企業の成長度合い、仕事の特性を鑑みて在宅ワークを制限した会社もあります。

 まず、社長から従業員に対して今後の働き方を通達し、社員の理解を深めました。創業して10年未満であることを理由に、会社の特性などを考えた、経営者としてのビジョンを明確に伝えました。そのうえで、図表5のルールを定めて運用しているようです。

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リモートワーク運用の勘どころ

 事例からは、各社がいかに仕事を見える化しているかが理解できるかと思います。

 リモートワークを円滑に進めるためには、運用ルールを明確にして、上司と部下がお互いの進捗を把握しやすくすることが大切です。そのうえで、ハラスメントを防ぐためにも、上司と部下がお互いのコミュニケーションを小まめにとることで誤解を少なくすることができます。

 事例にもあったような朝会や夕会の実施も有効でしょう。リモートの場合は、ビデオをオンにして顔を見せながらミーティングをすることで、上司は部下の体調の変化などを把握できます。

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