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コロナ禍における採用活動の実態調査 採用担当者1000人のホンネとは(2/2 ページ)

» 2021年05月26日 21時33分 公開
[秋月かほITmedia]
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約半数が「採用活動に不安を感じる」

 次いで「自社における現状の採用活動に不安を感じるか」尋ねたところ、全体の約半数(47.6%)が「不安と感じる」と回答。さらに「より質の高い採用活動を行う改善の余地はあると感じるか」と尋ねると、全体の6割(60.3%)が「改善の余地がある」と回答した。改善したいが「何をしてよいか分からない」「思い浮かばない」という意見も見られた。


 自社における現状の採用活動に不安を感じるか 自社における現状の採用活動に不安を感じるか


より質の高い採用活動を行う改善の余地はあると感じるか より質の高い採用活動を行う改善の余地はあると感じるか

 最後に「自社の採用活動において、あなたはどのように考えているか」といくつかの項目を尋ねたところ、改善の余地があると感じない(=採用がうまくいっている)採用担当者と、採用活動に改善の余地があると感じる(=採用がうまくいっていない)採用担当者には、各項目の回答に大きな差が見られた。

 特に「自社カルチャーにマッチした人材が採用できている」の項目に関しては、両者の回答に16.5%もの開きが見られた。また、「採用課題について社長・経営層と共有がしっかりできている」では14.7%、「自社の求める人物像・人物要件をはっきりと定義できている」では14.4%、「判断基準について採用担当者や面接官の間でズレを感じることはない」では13.8%の差があった。


自社カルチャーにマッチした人材が採用できている 自社カルチャーにマッチした人材が採用できている


採用課題について社長・経営層と共有がしっかりできている 採用課題について社長・経営層と共有がしっかりできている(採用のホンネより)

 採用担当者が、自社の採用活動がうまくいっていると感じている企業ほど、採用基準や採用手法の精度が高いことが分かった。さらに「改善できない理由」としては「時間やリソース不足」「やり方がわからない」といった回答が多く、環境の変化やコロナの影響による採用環境の変化に対し、担当者が苦戦している実態が明らかとなった。

 当調査は2021年4月12日〜4月15日にかけ、全国の20〜90代男女・採用担当者1094人を対象にインターネット調査にて実施した。

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