――ビジネスリーダーとしての経営信条を聞かせてください。
座右の銘は、「誠心誠意」と「熟慮断行」です。「熟慮断行」は学生時代の恩師に言われた言葉で、実行に移すときは勇気が要ります。いろんなリスクを考え抜いて決めることが経営者としては大事だと思います。
「誠心誠意」は、当社の初代経営者、清水喜助の時代から会社の基本的な考え方として根付いていることです。モノづくりの現場では、ごまかすことはご法度です。現場でものづくりをしているのは人間なので間違えることもあります。ただし、間違えた時こそ誠心誠意を以て対応しなければならないのです。
――会社に入ってからの失敗談を聞かせてください。
新入社員として最初に配属された現場で、4階建ての建物の外壁塗装が終わった時の話です。足場を解体して、西日(にしび)が外壁に当たったら壁の表面が波打っていることが判明し、上司から「これは清水の仕事ではない。やり直せ」と厳しくしかられました。
再度、足場を組んで塗装の吹付をやり直したことが印象深いですね。
こうした不具合にはしっかり対応することが大切で、その姿勢によりお客さまの信用を得ることができるのです。
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