その姿は、ホンダとタッグを組んで高級EVを生み出そうとしていたソニーにもイメージが重なる。
ソニーはウォークマンやプレイステーションなどで独自性が認められ、技術力とアイデアで魅力的な商品を生み出していた。しかし、2000年代に入ると音響・映像機器の人気は落ち着き、テレビなどの家電部門やPC部門は切り売りされ、ブランドの核となる高品質な電気製品はほとんどなくなってしまった。
もっとも、ソニーは単独でもカメラや半導体、エンタメ、金融など、新たな稼ぐ手段を確保している。そんな勢いのある今だから、ホンダと手を組んで、EVを新たなビジネスとして展開しようとしたのだ。
だが、開発スピードの遅さやエンタメ以外の価値の創造に手間取っているうちにEVブームは去り、合弁企業の行方は暗礁に乗り上げている。
しかもホンダは米ゼネラル・モーターズ(GM)とのパートナーシップも解消し、アライアンスを組んでいる企業はない。サプライヤーこそ日立から買い戻すような格好となって傘下に収めているが、韓国では四輪市場から撤退することを発表しており、中国での販売も振るわない。
今後の業績に黄信号がともるのも当然のことだ。打開策として考えられるのは、軽自動車のNシリーズを輸出できれば、新たな収益の柱にできるのではないだろうか。衝突安全基準などが比較的厳しくない新興国市場なら、導入や販売を見込める可能性が高い。
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