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第115回 動物園とオリとガラスの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2009年04月23日 11時10分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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ガラス越しの撮影

 多くの動物園では、より近くから見えるようガラス越しの鑑賞場所を用意してくれている。でも、ガラス越しだとどうしても余計な反射が目立ちがち。

オカピ。天井の照明が思いきり反射してる
アカカワイノシシ。普通に撮るとこのように思いきり背景が反射してしまう(その上、ピントまでそっちにあってしまった)

 そんなときは、レンズをガラスにできるだけ近づけてレンズとガラスの隙間に余計な光が入らないようにすること。本連載の第113回に紹介した、ゴム製のレンズフードを活用するのもいい。

ゴム製のレンズフードを使って余計な光を遮断して撮影したオカピ
同じくレンズフードを使って撮影したアカカワイノシシ

その動物の特徴をとらえよう

 せっかくの動物園。たくさんの動物を見るのもいいけれども、気に入った動物の前でじっくり腰を据えるのもいい。そうすれば、その動物ならではの面白い瞬間を撮れる。

オカピ
普通に撮った普通のオカピ。普通である

 オカピの顔をじっと見てると、ときどき出す舌がメチャ長いことに気づいた。これは撮らねばなるまいってことで、じっと待って撮ったのがこれ。

太くて長い舌がにゅーっと伸びてる。そういう瞬間って面白い

 続いてカンガルー。見てたら1匹がのそのそと歩いて他のカンガルーにちょっかいをだしはじめた。もしや、と思って狙ってると。

カンガルーがいきなり首シメ。プロレス開始?
そしてボクシングに?

 ボクシングがはじまった……というか、ボクシングしたのはこの1撃だけだったのである。じっと待ってるとこんなシーンも撮れるのだ。

 最後はコザル。ニホンザルの子どもがいたのだけど、なかなかいい角度でいい位置でこっちを向いてくれない。じっとカメラを構えて待ってたら、木に飛び乗ったとき、少し振り向いてくれた。その瞬間に。

ニホンザルの子ども

 ぼーっと観てても真剣に観ててもいいけど、あまり歩き回るより、気に入った動物の前でじっくり構えてみるのも大事である。

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