カメラを動画モードに切り替えると、HD動画を撮れる。iPhone 4はカメラ機能と同様、撮影時の画像サイズは選べない。静止画は常に500万画素(2592×1936ピクセル)サイズ、動画は常にHD動画(1280×720ピクセル、720p)である。カメラ機能ではVGA動画は撮れない。フレームレートは秒30コマ。けっこう滑らかだ。
動画モードにするとシャッターボタンが録画ボタンになるが、画面はそのまま。つまり16:9にならない。でも撮れる動画は16:9のHD動画である。左右の、画面に出ていないところも撮れちゃうわけだ。これは気持ち悪い。
そんなときは画面をダブルタップする。すると上下に黒い帯が入り、16:9の画面で撮影できる。
撮影中、被写体との距離がずれたら、画面をタップすればいい。すると動画撮影中でもAFを合わせ直してくれる。動画時のデジタルズームはなし。音声はモノラルだが44.1kHzとサンプリング周波数は高めだ。
猫の動画に音声が入っていないように聞こえるのは、持ち方が悪かったからだ。マイクを塞ぐように持つと当然ながら音を拾ってくれない。片手で撮るときは注意したい。
機能としてはこれだけだ。
気になるのはカメラ機能やディスプレイの高解像度化に、すでにあまたある写真系アプリが対応しているか、だが、ざっと見たところ、不具合があるものとないものの両方がある。表示はおかしくなるが実用は可能なものもある。
徐々にiPhone 4対応、あるいはiPhone 4での動作チェックが済んだアプリがアップデートとして提供されているので、しばらくはマメにアプリのアップデートをチェックすべきだろう。またカメラ性能が上がったことで写真系アプリのバリエーションもどんどん増えていくはずだ。
iPhone 4のカメラ性能は圧倒的によくなった。iPhone 3GSの持っていた味のある柔らかい写りが失われたのは残念な面もあるが、画質が向上したのは確かで、従来iPhoneは日本のケータイに比べてカメラ機能が劣ると思われていたが、スペック上はともかく(画素数ではiPhone 4の倍以上のものが既にあるわけだし)、見栄えや総合的な画質においては引けを取らなくなったと言える。
素早いカメラ起動や快適な撮影リズムという面では、iPhone 4は間違いなくトップクラスである。カメラに大事なのは画素数じゃないのだ。よく写真を撮る人、動画を撮りたい人はiPhone 4を購入しても損はなかろう。
「次元が1つ違う」――進化した「iPhone 3GS」のカメラ
笑っちゃうほど何もないシンプルカメラ、ピントの合う範囲が独特──「iPhone 3G」
「iPhone 4」のHD動画撮影機能って使える? iMovieは買うべき?
その魅力はすべての人を惹きつける――iPhone 4は“ケータイ市場”を席巻する
「iOS 4」アップデート開始――進化したポイントを速攻チェック
雨にも負けず、風にも負けず――アップルストア銀座の“iPhone 4行列”
ソフトバンク、「iPhone 4」を6月24日午前8時から販売
【iPhone 4対応版】旧iPhone分割払いユーザー向け――どう買えば新iPhoneはお安くなるの?
iPhone 4、ホワイトは予約できる?――予約の前に確認しておきたいこと
「iPhone 4」の価格は16Gバイト実質0円、32Gバイト実質1万1520円から
「iPhone 4」ソフトバンクモバイルが6月24日に発売 予約は6月15日から
「iPhone 4は最高!! たまらないね」とソフトバンクの孫社長
厚さ9.3ミリ、高精細ディスプレイ搭載の「iPhone 4」発表
来た、見た、触った!!――写真で解説する「iPhone 4」
iPhone 4が「再び、すべてを変える」
「iPhone 4」が再びすべてを変えるのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR