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» 2011年02月16日 11時30分 公開

新米パパに送る、新次元ビデオカメラ・キーワード(後編) (2/2)

[小寺信良,ITmedia]
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「マイク」のキーワード

 映像のことばかり気になって、案外忘れがちなのが「音」だ。現場の音がクリアに、立体感をもって記録できるかは、数年後に振り返って思い出の映像を見たときに、画質と同様重要な要素になる。

ズームマイク

photo マイクは前面に向けてレイアウトされているもののほうが望ましい

 マイクには指向性と呼ばれる特性がある。指向性とは録音できる方向のことで、構造の違いにより全方位が録音できる無指向性、一方向だけ録音できる単一指向性、前と後ろの2方向を録音できる双指向性の3パターンがある。

 通常映像の撮影では、被写体の方向だけの音を拾う単一指向性のマイクが望ましいが、このマイクが高価なこと、マイク収納スペースが限られることなどから、ビデオカメラの内蔵マイクはほとんどが無指向性である。

 ただそれでは困るので、左右のマイクから拾った音の位相差を計算して、前方への指向性を持たせている。この指向性の強度をズームに合わせて変化させるのが、ズームマイク機能だ。

サラウンドマイク

 いくつかのビデオカメラには、5.1chのサラウンドが録音できるマイクを搭載したものもある。機能としては面白いが、マイクをカメラの上部に平たく配置することがほとんどなので、どうしても前方への指向性が弱くなる傾向がある。さらにマイクが平たく付いていることで、あらゆる方向の風に弱く、ボコボコと風切り音が入ってしまうという弱点もある。

 サラウンドで音声を聞く環境がすでにあればいいが、あまりサラウンドにこだわらないほうが無難だろう。

「記録・保存方式」のキーワード

 撮影した映像がどのようなフォーマットで、何に保存できるのかは重要なポイントだ。子どもの記録映像は、10年20年と保存するものなので、いつかは別のメディアにコピーし直さなければならなくなる。将来の利用も踏まえた上で考えなければならないので、大変だ。

AVCHD

photo メモリー記録型でもAVCHD記録が標準

 最近のビデオカメラならば、ほとんどがAVCHDという記録方式を採用している。元々はBlu-rayが普及するまでのつなぎとして、8センチDVDメディアにハイビジョンを記録しようというところから始まった、ビデオカメラ独自の記録方式だが、DVD記録があっという間に廃れてしまった。一時期これにかわって長時間記録できるということで、HDDに記録するカメラも台頭したが、今はこれも廃れて、現在はメモリーに記録するのが主流となっている。

内蔵メモリー

photo ソニー製品はメモリースティックDuoとSDメモリーカードの両方が使える

 メモリー記録型のビデオカメラでは、内蔵メモリーとSDメモリーカードの両方に記録できるものがほとんどだ。唯一ソニーは、メモリースティックDuoとSDメモリーカードの両方が使える設計となっている。

 内蔵メモリーの容量によってビデオカメラの価格が変わるが、子どもが小さいうちはまだそんなに何日も遠出することもないし、容量はそれほど必要ないだろう。日常の記録ならば16Gバイトもあれば十分で、32Gバイトもあれば相当撮影できる。足りなければSDメモリーカードで追加すればいい。

 撮影したものは小まめにバックアップし、いつでも撮影できるよう常に内蔵メモリは空っぽの状態でスタンバイしておこう。

まとめ

 新次元ビデオカメラ・キーワード、いかがだっただろうか。ビデオカメラはデジカメとはちょっと違ったセオリーで進化している。キーワードの意味や考え方もちょっと違っているのがおわかりいただけたと思う。

 ビデオカメラも最近では値下がりが激しく、一度買ったら10年は使うようなものでもなくなった。だいたい5年ぐらいで記録フォーマットが変わったりするので、買い換えサイクルもそのぐらいを前提に考えておいた方がいいだろう。今回ご紹介したポイントを参考に、自分にぴったりでコストパフォーマンスが高い1台を選んで欲しい。

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