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» 2011年10月20日 11時00分 公開

今日から始めるデジカメ撮影術:第145回 ポートレートとレンズの関係 (3/3)

[荻窪圭,ITmedia]
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何気ない一瞬を求めて

 カメラ目線のある顔のアップが続いたのでここで応用編。

 まずカメラ目線を外してみる。

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 斜め横から。目線がない方が写真に物語性が……というと大げさだけど、要するに、見る人があれこれ想像できる。何を見てるんだろう、とか。実際には「ああ、曇ってきたなあ」だったりするんだけど。

 正面から撮ると普通に「目の前に座ってる可愛い女の子が何か飲んでる図」なんだけど、少し構図をかえてやるだけで、ちょっと意味ありげになったりする。

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 このときは背景の白い壁とソファ、そこに入っているラインと陰影にふと目がいったので、それが入るように構図を決めてみた。背景を生かすと写真の感じが変わってくるのだ。それが面白い。

photo 上のストリートバスケット用のゴールが入るように少し下から
photo 青空がきれいだったのでジャンプしてもらった

 ジャンプ写真、実はわたしは階段を数段下りたところにいて、見上げるようにとってる。見上げた方が高く飛んでるように見えるし、背景にタワーをいれることでより高く飛んでるように見える。ジャンプはちょっとわざとらしかったけど、動いてもらうってのは撮る方も撮られる方も楽しいし、自然な表情が出やすい。

photo 公園の遊具で腹筋してもらった

 あとは何気ない瞬間を捕まえられるよう、いつでもシャッターを切れるよう準備しておくこと。

photo 「あ、雨」

 おでこに雨粒が当たったらしい。

 天候が悪化しないうちに、歩きながら撮る。

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 カメラを縦にしてもうちょっとラフに撮る。

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 カメラがちょっと斜めで枠から彼女がはみ出てるくらいの方が動きが出て面白い。ラフに撮ってるけど、絞りを開いてシャッタースピードを上げてるからブレは気にしなくていいのだ。

 では最後に雨が降りそうに曇った住宅街のど真ん中から。F1.4の50ミリ相当で背景をボカして、全体に浅い感じにするために+1の補正をかけて撮ってみた。

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 なんてことない場所でも、いやむしろなんてことない場所の方が雰囲気が出たりするのである。

 ではみなさまもカメラを持って秋の楽しいお散歩を。

 モデル:鈴木薫(オスカープロモーション)

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