GfK Japan調べによる、デジタルカメラ販売ランキングをまとめた。コンパクトデジカメランキングは順位変動こそありつつトップ10機種は変わらないという結果だが、デジタル一眼のランキングにはまだまだ変動が見られる。
3月も中旬にさしかかる時期の集計ながら、デジタル一眼のランキングにはまだまだ動きが見られる。目を引くのはニコン「Nikon 1」人気の高まりと、ソニー「NEX-7」の再ランクインだ。
Nikon 1は昨年秋の発売時期こそランキングにあまり姿を見せなかったが、昨年末あたりから人気を高め(デジタルカメラ総合販売ランキング(12月5日〜11日):「Nikon 1」ランキング登場、年末に向かい変動の兆しか)、その勢いは持続している。いまやキヤノン「EOS Kiss X」とならぶ、ランキング常連の売れ筋機種となった感がある。
その理由としては価格の落ち着きなど何点かを挙げることができるだろうが、販売開始後のアクセサリおよびバリエーションの追加もその一つに挙げられるだろう。新マウント採用の新システムと言うこともあり、販売開始直後はアクセサリも少なく拡張性に乏しい状態にあったが、マウントアダプター「FT1」が年末に販売開始され、同社既存レンズを利用できる状態となった。
バリエーション追加という意味では、当初、用意されていなかったボディ単体の販売もこれまた年末より開始されたほか、ダブルズームしか用意されていなかったボディカラー「ピンク」についても、まもなく標準ズームレンズキットが販売開始される。
これらを一言で表現するならば「周辺環境が整った」となるのだろうが、売りっぱなしではなく、(じわじわとではあるが)環境を整備し続け今の状況につなげるあたり、同社がNikon 1を「レンズ交換式アドバンストカメラ」と呼び、デジタル一眼レフ「D」シリーズ、コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX」シリーズとならぶ第3の柱として注力していることが伺える。
Nikon 1は価格帯から見れば比較的手ごろな価格帯の製品だが、今週、再ランクインしたNEX-7は対照的にレンズキットで10万円以上の値を付けている製品。同社NEXシリーズの最上位機であり、高いパフォーマンスを持つことに疑念の余地はないが、比較的低価格=販売数の多いモデルがランクインする、この販売ランキングに高級機がランクインすることは珍しく、再ランクインともなるとさらに珍しい現象といえる。一過性のものか、はたまた売れ筋モデルとして定着していくのか、興味深く見守っていきたい。
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