卒業式や春休み旅行など、春行楽需要が反映される時期となった今回のランキング。デジタル一眼・コンパクトデジカメともに新顔の登場は少なく、売れ筋がはっきりしてきた。
デジタル一眼で高い人気を維持するのが、キヤノン「EOS Kiss X5/X4」。既に販売開始より1年以上(X4に至っては2年以上)が経過しているものの、引き続き高い人気を誇っている。その原因は、EFマウントレンズを含めた既存資産の継承もできる「定番」の強さか。
一方でニコン製品の人気も高い。既存マウントを採用するデジタル一眼レフ「D3100 200MMダブルズームキット」「D5100 ダブルズームキット」、ミラーレスの「Nikon 1 J1」(ダブルズームキット、ズームレンズキット)のいずれも好調なセールスを続けている。Nikon 1については前回のランキング記事でも取り上げたが、いまやランキング常連の売れ筋機種となった感がある。
そのほかにはマイクロフォーサーズ陣営からオリンパス「E-PL3 ダブルズームキット」とパナソニック「DMC-GF3 ダブルレンズキット」が長くランクインしている。マウント別の機種数で言えばマイクロフォーサーズ機のランクインがもう少し多くても良いように思えるが、意外にふるわない結果となっている。CP+で人気だった、オリンパス「OM-D E-M5」(ファーストインプレッション オリンパス「OLYMPUS OM-D E-M5」 )が3月末に販売開始されるので、どのように受け入れられるかが注目したい。
そしてソニーNEXシリーズからは「NEX-5N ダブルレンズキット」、「NEX-7 レンズキット」がランクインしている。NEX-7は本ランキング登場機種のなかでは高額な部類にはいるだけに、どこまでこのセールスが継続するか。4月には「α」のエントリーモデル「α57」も販売開始されるので、こちらも注目したい。
コンパクトデジカメでは、今春モデルのキヤノン「IXY 420F」とソニー「DSC-WX70」がランク外から登場しているものの、メーカー別に見るとカシオ計算機製品が「EX-ZS10」「EX-ZR200」「EX-ZS100」と3機種ランクインしており、人気の程が伺える。ランキング全体を見渡すとレンズ倍率や画素数、ボディサイズなどはバラツキがあるものの、比較的低価格(実売2万円以下)で販売されている機種が多く、売れ筋コンパクトデジカメ=実売2万円というハードルが存在するように見える。
ただ、価格のラインを3万円台まで上げるとソニー「DSC-HX30V」やパナソニック「DMC-TZ30」といった高倍率ズーム機や、ニコン「COOLPIX P310」やキヤノン「PowerShot S100」といったレンズ一体型カメラとしてカメラの本来の描写や性能にこだわった機種も視野に入る。ちょっと財布に余裕があるならば、こうした機種を検討してみるのも面白いだろう(ITmedia デジカメプラス特集:ハイクラスコンパクトデジカメ 総チェック!)。
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