ウェアラブルカメラとかアクションカメラとかスポーツカメラとか、そんな風に呼ばれてる製品ジャンルがある。小さくて頑丈でシンプルで、ヘルメットにつけたりバイクにつけたりカヌーにつけたり、そんな好きな場所にマウントして撮影して楽しもうというもの(海外製品ではGoProなんかが有名)。
国内大手AVメーカーが手がけてないので日本では今ひとつマイナーではあるが、とうとうJVCケンウッド(ビクターといったほうがはやいか)から“ADIXXION”「GC-XA1」が登場するのだ。これが面白いのである。
GC-XA1は手のひらにぎゅっと握れるサイズで、撮影時重量は126グラムと小型軽量。性格上、頑丈であることを求められるが、GC-XA1は5メートル防水、2メートルの耐衝撃、防じん、耐低温と十分にタフネス。
この手のカメラは小型化優先なので液晶モニタを持たない機種もあるが、GC-XA1は側面に1.5インチの小さなモニターを搭載。側面なのでモニターしながら録るには向かないが、取り付けアングルの調整時などに力を発揮する。これはありがたい。この手のカメラとしてはかなりよく作り込まれてるのだ。
何はともあれ使ってみる。
どこにでも取り付けられる、というのはとても大事。
GC-XA1は側面と底面の両方に三脚穴を持っており、ゴーグルのベルトに取り付けるマウント、底面を接着させてヘルメットなどに取り付けるマウントが付属する。マウントに2面使えるのがよい。まずは自転車のハンドルバーに取り付けてみた。別売りの自転車用マウントもあるが、わたしの自転車はいつでもカメラを取り付けられるようにしてあるのでそこに装着。
フルHDで撮影。カメラは小さくて走行時に邪魔にならないのがいい。
固定焦点のレンズはかなりの広角で、24ミリ相当くらいな感じ。電子式手ブレ補正をオンにすると少し画角が狭くなる。スポーツカムは広角であればあるほど臨場感があって楽しいのでその点でもよい。
撮像素子は1/2.5型のCMOSセンサーで500万画素。4:3のセンサーを16:9で使うので上下をトリミングする感じ。フルHD(1080p)、HD(720p)に加えて、1280×960(このとき画角が一番広くなる)の動画も撮れる。動画フォーマットはH.264で、保存形式は.MP4と扱いやすいもの。
カメラをさかさまに取り付けても大丈夫。メニューから上下反転をオンにすれば、このようにカメラをさかさまにつけても正位置での記録ができるのだ。この機能がないと、パソコン上で180度反転させなきゃいけなかったから。おかげでいろんな場所に取り付けられる。
クランプヘッドを使い、自転車のシートポストに後ろ向きに取り付けてみた。これで撮った後ろ向き動画がこちら。
こんな風に変な場所に取り付けるとなると、撮ってみるまで何がどう撮れてるかわかんないということになる。それはよくない。それに、このカメラは動画と静止画の両方を撮れるのだが、変な場所に取り付けると静止画を撮れない(カメラに手が届かない)。動画は撮りっぱなしでいいけど、静止画はそんなわけにはいかないから。
そういうときはスマホを使う。
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