photokina 2012のキヤノンブースでは、新製品の「EOS 6D」を始め、コンパクトデジタルカメラ、「CINEMA EOS SYSTEM」、プリンタの「PIXMA(欧州名、日本ではPIXUS)」シリーズといった製品を展示していた。コンパクトデジタルカメラ「PowerShot」シリーズについては、「PowerShot S110」や「PowerShot G15」など国内未発表の製品も多数展示されていた。
キヤノンは今回のphotokinaにあわせて、35ミリフルサイズCMOSセンサーを搭載した「EOS 6D」を発表。photokinaでお披露目した。無線LANやGPSを内蔵し、ネットワーク機能も充実。フルサイズのデジタル一眼レフでは世界最軽量という約680グラム(本体のみ)の軽量化を実現している。
フルサイズセンサーを搭載したことによる高画質、低ノイズ、広ダイナミックレンジが期待できるとして、来場者の注目は高く、ひっきりなしに手にとって確かめていた。実際に手にしても、35ミリフルサイズ機とは思えない軽さで、全体のデザインはEOS 5D Mark IIIに近いが、背面ダイヤルの小型化が行われたほかボタンレイアウトが異なるので、操作感はEOS 5D Mark IIIと若干異なるように感じられる。
もう1つの注目、国内では9月末の販売開始が決定したキヤノン初のミラーレスカメラ「EOS M」。ポップなカラーと滑らかなデザインのボディ。それに「キヤノンのミラーレス」ということで、来場者も注目しているようだった。
コンパクトデジカメでも新製品を発表。「PowerShot G15」は、Gシリーズの最新モデルで、F1.8-2.8という明るい光学5倍ズームレンズ(35ミリ換算の焦点距離は28〜140ミリ相当)を搭載した高級コンパクト。既存モデル「PowerShot G1 X」との差別化のためかディスプレイは固定式に変更され、ボディサイズも「PowerShot G9」など過去のレンズ固定式Powershot Gに近いサイズに小型化されている。
「PowerShot S110」は、35ミリ換算24〜120ミリ相当、F2.0〜F5.9の光学5倍ズームレンズを搭載するモデルで、PowerShot S100になかった機能として新たに無線LANを内蔵し、簡単に画像共有ができる点をアピールしていた。
いずれも撮像素子には1/1.7型 1210万画素 CMOSセンサーを搭載し、画像処理エンジンには最新の「DiGiC 5」を組み合わせる。最高ISO感度はISO12800までサポートし、G15はワイド端で0.17秒という高速AFは、PowerShot G12比では53%の高速化を実現したという。いずれもレンズの手ブレ補正はシャッタースピード4段分の効果を持つ。
S110の無線LANは、TwitterやFacebook、CANON iMAGE GATEWAY、YouTubeなどへ送信できるほか、iOS/Android対応アプリと併用することで、直接タブレットに画像を送信することができる。S110のタッチパネルを使い、画像を右上にスライドさせるように動かすだけでアプリに画像が送られ、あとは自由にほかのアプリを使うなどして画像共有が可能。GPS機能は内蔵しないが、アプリ側から位置情報を送信して記録する機能「GPSモバイルリンク」も備えており、ブースの説明員は、GPSがなくても問題ないという認識を示していた。
高倍率ズーム機では、こちらも国内未発表となる、50倍という超高倍率レンズを搭載した「PowerShot SX50 HS」、30倍ズームの「PowerShot SX500 IS」を展示。SX50 HSは24〜1200ミリ、SX500 ISは24〜700ミリ(いずれも35ミリ換算)という望遠撮影が可能。ボディは一眼レフライクなスタイルで、じっくり構えた撮影もしやすい。
プリンタでは「PIXMA MG6350」を出展。プリンタ、スキャナなどの機能が一体化した複合機で、6色インク、オンラインアルバムから直接プリントできる「PIXMA Cloud Link」などの機能を搭載する。そのほか、EOS C300やEOS C500、EOS-1D CによるEOS CINEMA EOS SYSTEMも注目の1つで、ブースでは、4Kディスプレイに撮影した映像を上映し、画質をアピールしていた。
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