パナソニックブースでは、開幕前日に発表された「DMC-GH3」はもちろんのこと、今夏発表の「DMC-G5」や各種交換レンズ群、写真家の作品展示など、レンズ交換式カメラシステム「LUMIX G」の熟成をアピールする内容が目を引く。そのほか、レンズ一体型コンパクトデジタルカメラや各種カムコーダ、AV家電との連係機能も展示されており、総合メーカーとしての存在感を感じさせる内容となっている。
「DMC-GH3」は既報の通り、プロフェッショナルの利用も視野に入れたハイエンド機で、新型のLive MOSセンサーを搭載したほかAFも高速化、さらにはボディはシリーズとして初めて防じん防滴構造を採用するなど大幅な機能強化が行われている。
既存モデル「DMC-GH2」と外観を比べると、やや曲線の割合が増え、防じん防滴構造の採用と操作ダイヤルの追加(前ダイヤルと背面にダイヤルが新設され、3ダイヤルインタフェースとなった)を行ったためか、ボディ全体としてのボリュームはGH2より増加している。シリーズ製品としては初めて、バッテリーグリップがオプション設定されており、こちらを装着するとさらにボリュームは増えるが、重量バランスは適切で、縦横いずれに構えた際にもカメラは安定する。
また、DMC-GH3は映像撮影についても一般的なAVCHDのほか、ALL-IやIPBでの50Mbps記録にも対応するプロユースをも念頭に置いており、ブース中央ステージでは本製品を使った映像撮影の実演が行われていた。映像はそのカメラからHDMIスルーにてステージ周囲に用意されたモニターへ出力され、実際の映像撮影がどのようなものであるかカメラをのぞき込まずとも把握できるようになっていた。
同社では新製品であるDMC-GH3のほか、「DMC-GX1」「DMC-G5」「DMC-GF5」などのボディをラインアップしているが、ブースに設けられた試写コーナーにはG5の数が多かった。これはヨーロッパではレンズ交換式のカメラとしてはファインダーを搭載するタイプの方が好まれるだからだという。
レンズラインアップの展示も力を入れている。展示はもちろん、発売済み製品についてはその多くを試写コーナーに準備しているほか、開発発表を行った43mm/F1.2と150mm/F2.8についてもモックアップを展示していた。なお、43mm/F1.2は実際利用時には42.5ミリ(35ミリ換算85ミリ)となるが、マイクロフォーサーズ規格で小数点が準備されていないためにこの表記となっている(EXIFにも43mmと記録される)。
DMC-GH3には無線LANも搭載されており、スマートフォンやタブレット端末での無線転送のほか、スマートフォンをリモコンとしてのワイヤレス撮影やワイヤレスバックアップなどの機能が利用できる。こうしたワイヤレスネットワークとデジタルカメラを組み合わせたソリューションの提供は同社が以前から提供しているもので、ブース内ではデジタルレコーダー「DIGA」とコンパクトデジタルカメラとの連携も紹介されていた。
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