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写真で見る、クラシカルボディの「MX-1」2013 International CES

» 2013年01月15日 11時00分 公開
[小山安博,ITmedia]

 米Pentax Ricoh Imagingは、International CES 2013の会場で、高級コンパクトデジタルカメラ「MX-1」を発表、展示していた。1/1.7型有効画素数1200万画素の裏面照射型CMOSを搭載し、フィルムカメラのようなスタイルのデジカメとなっており、来場者の注目を集めていた。

photo 「MX-1」

 MX-1は、オールドスタイルの横長ボディ、フィルムカメラ時代のようなロゴフォントを採用するなど、クラシックなデザインとなっており、ヴィンテージとしてカメラ愛好家にアピールする、と同社。グリップはないが、天板と底面には真ちゅうを用い、ラバーを組み合わせたボディラインは手触りもよく、デザインへのこだわりを感じさせる。

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 その分、ボディはやや重めで、本体サイズは約121.9(幅)×61(高さ)×50.8(厚さ)ミリ、約391グラムとなっており、手にずっしり来る感じ。厚みもあるので、片手で操作するというよりは、両手でしっかりと構えるという感覚だ。ただし、ファインダーは搭載されていない。

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 本体上部には金属製のモードダイヤルや露出補正ダイヤルも備えており、一眼レフライクな操作性も追求した、という。適度なクリック感のあるダイヤルは高級感があり、全体的にバランスのいいデザインだ。

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 レンズは35ミリ換算28〜112ミリ相当の光学4倍ズームsmc PENTAXレンズで、F値はF1.8〜F2.5と明るい。センサーシフト式の手ブレ補正機能を含めたブレ防止技術「SR」も搭載する。

 ISO12800までの高感度撮影、HDR撮影、RAW対応、カメラ内RAW現像、1080pのフルHD動画撮影機能、1センチまで近寄れるマクロ撮影機能など、充実した機能も備えている。もちろん、マニュアル撮影にも対応している。

 背面モニタは92万画素の3型液晶で、上下に可動するチルト液晶を採用する。ハイアングルからローアングルまで、さまざまなスタイルでの撮影が可能。

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 現時点では「ファームウェアが初期の状態」(ブースの説明員)ということで、カメラとしての完成度は何とも言えないが、AFを含めて全体の動作も速く、デザインを含めて、実際の発売が期待される製品になっている。米国での発売は2月で、価格は499.95ドル。ブースの説明員によれば、日本を含めたグローバルで同時期に発売される、という。

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