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何とも不思議なマシカクカメラ 「PowerShot N」をCESで発見2013 International CES

» 2013年01月10日 19時01分 公開
[小山安博,ITmedia]

 米Canonは、International CES 2013にて、デジタルカメラ新製品「PowerShot N」を発表した。正面から見ると正方形に近い独特のスタイルが特徴。米国では4月の発売で、価格は299.99ドル。

photo 「PowerShot N」

 PowerShot Nは、35ミリ換算28〜224ミリの光学8倍ズームレンズ、有効画素数1210万画素 1/2.3型CMOSセンサーを搭載するコンパクトデジカメ。最大の特徴はそのスタイルで、78.6×60.2×29.3(幅×高さ×奥行き)ミリ、約195グラムというボディは、手にすっぽりと収まる。正面から見ると正方形に近く、中央に大型のレンズがあるだけ、というシンプルなデザインだ。

photophoto 本体背面はタッチパネル液晶のみで、タッチパネルはマルチタッチに対応する
photophoto 本体側面には3つのボタン。ストラップは両づりタイプ

 背面には2.8型(46.1万画素)TFT液晶モニタを搭載。背面全体はこの液晶を占めており、ボタン類はまったくない。側面に電源ボタン、逆の側面にはモードスイッチ、画像転送ボタン、再生ボタンが配置され、このクラスでは珍しい、両吊りのストラップホールが配置されている。

 シャッターボタンを含めたカメラの操作は、液晶のタッチパネルを使用する。タッチパネルは静電容量式で、反応は良好。複数点に対応し、2本指のピンチイン・アウト操作で画像の拡大縮小などの操作が行える。フリックで画像送りができるほか、素早く画像送りをすると、まとめて画像移動ができるUIも備えており、タッチパネル向けのUIも工夫している。

 液晶モニタは可動式で、上方に向けて90度まで可動する。可動の途中で止めて立たせれば、本体を上向きにした状態で固定することも可能。面白いのは、画面の回転機能を備えたことで、上下を逆さまにしても、画面が回転するため、正位置で撮影できる。通常の位置ではウエストレベルでの撮影に、回転させれば頭上からの撮影にも対応できる。

photophoto 液晶は上方90度まで可動する。途中で止めれば、安定して自立する

 撮影は、画面をタッチするタッチAFシャッターを使うか、レンズ鏡筒部分の根本にあるシャッターリングを使う。リングを押し込むことでシャッターが切れる仕組みで、上下のどちらからでも押し込めるので、自由な持ち方で撮影できる。

photo 本体を回転させても、液晶画面が上下反転する(写真では三脚穴が上にしている)

 シャッターリングと同じく、鏡筒根本にズームリングがあり、これを回転させることでズーム操作を行う。無線LAN機能を内蔵し、iOS/Android用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットに対して撮影画像の転送が可能なほか、電源オフ操作も可能。一部の対応プリンタに画像を送信してワイヤレスプリントを行うこともできる。

photo 側面の無線LANボタンを押せば、ワイヤレスでスマートフォンなどと接続できる

 映像エンジン「DIGIC 5」、光学式手ブレ補正、ISO6400までの高感度撮影、フルHD動画の撮影、USB充電などの機能も搭載している。

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