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2012年冬「高付加価値コンパクトデジカメ」の選び方 (1/2 ページ)
2012年末は最大9連休となるカレンダーになっていることもあり、旅行や帰省に備えて新しいデジタルカメラの購入を考えている人も多いだろう。デジタルカメラといえばミラーレスタイプの人気が持続しているが、旅行への持参などを考えると携帯性を重視したコンパクトデジカメも選択肢に入れたい。
気軽に撮るという意味では性能向上の著しいスマートフォンに押されている印象もあるコンパクトデジカメだが、カメラメーカーも負けないよう、ユーザーのニーズを細かくリサーチして、さまざまな付加価値を持った製品を続々に投入している。購入前にまずはコンパクトデジカメのトレンドをチェックしてみよう。
レンズとセンサーの大型化による画質向上と表現幅の広がり
まずは徹底的な高画質化があげられる。スマートフォンに搭載されているカメラも画像エンジンやレンズ性能の底上げで画質が向上しているが、いかんせん搭載できるレンズの大きさには制約があり、コンパクトデジタルカメラに比べれば光学的な不利は否めない。コンパクトデジカメもそのサイズと形状から搭載できるレンズの大きさに限りはあるが、それでも全体のバランスをとって、光量を可能な限り確保できるよう設計されている。
レンズの明るさを表す「F値」、これが広角側の開放でF1.8、F2.0という製品が多く登場し、中にはF1.4を実現するとびきり明るいレンズを搭載した「LUMIX DMC-LX7」(パナソニック)といった製品も登場している。レンズが明るいとそれだけ光量を多く取り込めるので、暗所に強い、速いシャッター速度を使えるため被写体ブレしにくい、デジタル一眼カメラに近いボケの表現を楽しめる、といったメリットがある。
センサーや画像エンジンの大型化、高性能化も画質の向上に一役買っている。35ミリフルサイズセンサーを搭載した「DSC-RX1」(ソニー)はハイエンドのデジタル一眼レフカメラに匹敵する画質を持つが、実売価格が25万円前後とこれまたハイエンドのデジタル一眼レフカメラ同様なのでおいそれと手が出せない。
RX1ほど強烈ではないが、通常のコンパクトデジカメのセンサーよりはるかに大きな1型CMOSセンサーを搭載した「DSC-RX100」(ソニー)という製品も登場している。1型のセンサーの大きさは、コンパクトデジカメに多く使われている1/1.7型の2.8倍、1/2.3型の4倍にもなり、その分だけレンズからの光をよく取り込めるので、写真の解像感や色の階調表現がとても豊かになる。キレイな写真、美しい写真に仕上がるわけだ。また、ISO感度を12800まで上げられる製品も増えてきており、暗所でフラッシュなしで撮れるなど撮影領域の拡大も見逃せない。
多様化するコンパクトデジカメならではの仕掛け
現在、iPhoneやAndroid端末が携帯売場をにぎわせているのは誰もが知るところ。そういったこれからどんどん普及していくであろうスマートフォンと連携し、デジカメで撮影した画像をWi-Fi(無線LAN)経由でスマートフォンに送信し、そこからメールに添付したり、facebookやtwitterに投稿する機能を持ったデジカメも登場している。
「PowerShot S110」(キヤノン)は、そういった機能に加え、スマートフォンで動作するアプリ「CameraWindow」を使って、写真に位置情報を付け加えることも可能だ。スマートフォンが一般的になっていく中で、ソーシャルネットワークサービス(SNS)もどんどん拡大していくことから、Wi-Fi機能はこれからも注目機能のひとつと言える。
また、スマートフォンがこれだけ普及してくると、液晶でさまざまな操作をしたくなるというもの。そういったニーズにも応えるためにタッチパネル液晶を搭載する機種も増え始めている。どこまで操作できるかというのは製品によって違いがあるので、店頭で試しに液晶に触れてみるといいだろう。
コンパクトデジカメの画像エンジンの性能はどんどん上がっており、さまざまな機能を提供している。露出を変えた数枚の写真を重ね合わせて人の目に近い印象に仕上げる「HDR」機能や、同じく数枚の写真を重ね合わせてブレやノイズを減らす「合成夜景」機能、作品風の写真が簡単に撮れるエフェクト機能は多くのカメラに搭載されている。
ジオラマ撮影したような「ミニチュア」、彩度を強調した「ポップ」、魚眼レンズ風の「フィッシュアイ」、色あせたノスタルジックな雰囲気に仕上げる「セピア」といったエフェクトは従来から人気が高く、ほとんどのカメラに搭載されている状態だ。
また、画像サイズを落とさずに1秒間に10枚ほどの写真を連続で撮れる「高速連写」機能を特徴としている製品もある。「EX-ZR1000」(カシオ計算機)は驚きの秒間30枚の高速連写機能を持ち、高速連写中もピントを合わせ続ける機能も持つ(最大6fps)。子どもやペットといった動き回る被写体でもしっかり撮れる頼もしい機能だ。
そのほか面白い機能としては、従来のチルト式液晶モニタがレンズと同じ向きまで可動範囲が広がった「自分撮り液晶」を持つ製品が登場している。レンズ交換式では「PEN Lite E-PL5」(オリンパス)や「NEX-5R」が搭載しているが、コンパクトデジカメでは前述の「EX-ZR1000」がこの機能を持つ。セルフポートレートが手軽に楽しめるので、女性にも好評だ(初出時、自分撮り液晶の搭載機種名に誤りがありましたので訂正しました。2012/12/11 13:40追記)。
以上のことをまとめると、写真の画質や表現幅を追求したい人は、センサーの大きさやレンズの明るさが大きなポイントになる。それと画質を追求するならRAWで記録できるかどうかも重要だ。
動きものを撮りたい人は、連写性能とAF性能に注目したい。その際に、連写機能がどこまでの撮影サイズをサポートしているかチェックしておこう。夜景や室内で気軽に写真を撮りたい人はISO感度がどこまで対応しているか、また夜景合成モードがあるかなども見ておきたい。
面白い写真をたくさん撮ってみたいという人は、エフェクトの種類を要チェック。また最近のデジカメはムービーにもいくつかのエフェクトを適用できる製品が増えてきているので、ムービーも楽しみたい人はここも見ておこう。
最後に、高付加価値コンパクトデジカメはメーカーも質感にこだわっているので、実際に店頭でデモ機を手に取って比べてみるのがベスト。その中で自分にしっくりとくるものを見定めて選びたい。
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