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進化したレトロデザインのミラーレス――富士フイルム「FUJIFILM X-E2」(4/4 ページ)

» 2013年12月05日 16時27分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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独自のセンサーとエンジンが生み出す高精細な表現力

 実写では、被写体のディテールまでをきっちりと解像する細部表現力の高さを確認できた。感度はISO200〜6400に対応し、拡張設定としてISO100、ISO12800、ISO25600が選べる。高感度性能は優秀で、ISO1600くらいまではノイズがほとんど気にならず、ISO3200や6400でも十分に実用的といっていい。

 惜しいのは、注目機能のひとつである点像復元処理が適用されるのはJPEGのみで、RAWファイルには反映されないこと。しかも、付属するRAW現像ソフトを使っても、点像復元処理やフィルムシミュレーションモードを適用することはできない。これらの機能を生かすには、RAWではなくJPEGで撮る、あるいはカメラ内のRAW現像機能を利用するしかない。個人的にはRAWで撮るのが好きなので、少々物足りなく感じる部分だ。しかし、JPEG撮影が主体のユーザーなら問題ないだろう。

 トータルとしては、あらゆる面が進化した堅実なモデルチェンジといっていい。特にAFのスピードアップは使い勝手を高める大きな改良だ。スナップから風景、ポートレート、静物までの幅広い用途に活躍するミラーレスカメラといえる。

photo 絞り優先AE(F8 1/34秒) 露出補正:+0.3 ISO200 WB:オート 焦点距離:18mm レンズ:「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」
photo 絞り優先AE(F8 1/900秒) 露出補正:-0.6 ISO200 WB:晴天 焦点距離:23mm レンズ:「XF23mmF1.4 R」
photo 絞り優先AE(F4 1/420秒) 露出補正:-2 ISO200 WB:オート 焦点距離:48.4mm レンズ:「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」
photo 絞り優先AE(F4 1/140秒) 露出補正:-0.6 ISO200 WB:晴天 焦点距離:55mm レンズ:「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」
photo 絞り優先AE(F4 1/56秒) 露出補正:-1.6 ISO640 WB:晴天 焦点距離:46.3mm レンズ:「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」
photo 絞り優先AE(F5.6 1/20秒) 露出補正:±0 ISO400 WB:晴天 焦点距離:23mm レンズ:「XF23mmF1.4 R」
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