彼女たちが写真好きなことは分かったが、肝心の撮った写真はどのように管理しているのだろうか。iPhoneを使っている人は「カメラロールがパンパン」(山本さん)で、斉藤さんは9000枚もの写真をそのままカメラロールに保存しているという。
撮った写真についてはフォルダ分けしている人とそうでない人に分かれた。だが、フォルダ分けも「部活とその他」(中村さん)など、かなりざっくりとしたものもある。バックアップについても、iCloudやSNSなどがあるため、特別何かをしているわけではないという人がほとんどだ。機種変更時や端末修理時に画像データが消えてしまっても「別に気にしない」という声が大半。写真への関心は撮るまで(そして加工するまで)がピークで、そのあとの管理にはあまり注意を払っていないのだろうか。iPhoneのカメラロールやAndroid端末にプリインストールされている写真ビュワーアプリについても特に不満の声は挙がらず、「撮影や加工への関心の高さ」と「写真管理への関心の薄さ」のギャップが際立っていた。
カメラ機能が高画質で高機能になったといえども、スマートフォンにも限界はある。普段スマホカメラを使う上で不満に思っていることがないか聞いてみた。山下さんは「iPhoneはズームしたときにぼやける」のが不満だという。だが、「デジカメだと素早く撮りたいときに間に合わない」というジレンマを抱えている。
「インカメラを使って自分を含めた友だち複数人を撮影することが多い」という庭野さんは、インカメラ撮影時はフォトライトが使えないことが不満だと話す。そんなときはほかの子のスマートフォンのフォトライトを照明代わりに使ったり、エフェクトで明るくしたりして対処している。ほかにも、最近のカメラアプリは撮影後に自動的に加工のフェーズに進むので、1回につき1枚しか写真が撮れないことがやや不満だと庭野さんは話す。
ハードウェアの問題については庭野さんのように何かしらの工夫をして乗り切っていくしかないのが現状だ。アプリについては、多機能化が進むことによって新たな不満が生まれてくる可能性がありそうだ。
カメラアプリと聞くと、写真編集や加工、音消しなどの便利機能などが思い浮かぶだろう。また、最近では撮影した写真や画像を整理整頓するビュワーアプリの存在も目立つ。だが、実際にスマホカメラを多用する女子たちの関心の多くは撮影や写真加工に割かれており、写真管理にはあまり関心がないという傾向があるようだ。
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