写真で解説する「GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D」話せる“Honeycomb”タブレット(3/3 ページ)

» 2011年11月01日 20時45分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 ドコモのAndroidタブレットのなかで、携帯電話として通話が可能なのはこのSC-02Dと先代のSC-01Cだけ。タブレット向けOSとして作られたAndroid 3.Xは、そのままでは“電話”に対応しないため、SC-02DではSamsung電子が独自に通話機能を実装したという。設定画面などもスマートに統合されていて、違和感なく使える。

 SC-02Dでの通話はスピーカーフォンを使うか、ヘッドセットを使う。本体を耳に当て、“大きなスマートフォン”として通話することはできない。なお、Samusung電子が海外で販売するモデルでは、単体通話も検討しているという。

photophoto 通話機能の画面はほぼ先代に準じたデザイン。ダイヤル画面からSMSの発信も可能だ

photophoto 通話機能の各種設定は他の設定と同列に扱われており、独自実装の印象は全くない。Bluetoothハンズフリーデバイスの利用ももちろん可能だ

 ドコモ向けの機能としては緊急地震速報などに利用されるエリアメールも、展示機には実装済だった。本機1台で通話もWebも、何かも済ますというユーザーはあまりいないと思うが、エリアメール非対応の古めの音声端末と組み合わせて使う、なんて場合にはやはり重宝するだろう。エリアメールは905i以降に普及したので、非対応の端末ユーザーもまだまだ多い。

photophoto CBS(Cell Broadcast Service)を利用した緊急地震速報・エリアメールをサポート

 通信機能では、先代が非対応だったテザリングに対応した。また、無線LANを通じて対応端末間で直接データ交換できるWi-Fiダイレクトもサポートする。テザリングに関してはドコモ側の体制が整って(テザリング時に専用APに自動接続)からとなるが、「定額データプラン」での利用ではパケット通信料金の上限も変わらないので、テザリングサポートのメリットは大きい。

photophotophoto 「無線とネットワーク」の設定では先代に対して「Wi-Fi Direct設定」「Wi-FiでKies接続」「テザリング」が設定項目に追加された。「Kies接続」とはWindows PCに専用アプリをインストールする事でマルチメディアコンテンツ管理、転送を容易にするSamsung電子端末向けのオリジナル機能だが、本機ではこれがWi-Fi接続でも可能になった。Wi-Fi接続に対応するのはスマートフォンでは「GALAXY S II」、タブレット端末では本機からで、従来はUSB接続での利用だった

 内蔵ストレージは先代と同じ16Gバイトで、展示機では12.62Gバイトが空き容量となっていた。外部メモリとして最大32Gバイトのmicro SDをサポートする点も先代と同じ。内蔵メモリ(実行用メモリ)は1Gバイトとなっており、先代の512Mバイトから倍増している。

photophoto 内蔵ストレージは16Gバイトと公開されているが実機では合計容量は12.95GBバイトとなっており、差分がOSの専有部となるのだろう。アプリのインストールで容量が足りないということはなさそうだ(写真=左)。ベースバンドやカーネル、ビルドバージョンには「SC02D」の表記があり、展示機はすでにドコモ仕様になっていた

 展示機でのOSバージョンは、カタログスペック通りのAndroid 3.2だった。動作も極めて軽快であり、完成度も十分な高さにある。先だって発表されたタブレットの「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」と違ってLTEには対応していないが、手頃なサイズとプレーンなAndroid端末ということもあり、魅力ある1台と言えるだろう。

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