このようなビジネスを行う上で必要なデータを考えると、まず、部品(製品)があり、それを販売するお客様、仕入れるサプライヤー、さらに、在庫データが真っ先に頭に浮かぶ。お客様からの受注があり、お客様への出荷がある。サプライヤーへの発注がある。カタログに掲載して販売するから、カタログデータが必要である。
このように、大きな視点でデータを捉えることから始める。次に、受注データはどういう構成になっているかを整理していく。受注データは、ヘッダ(受注/納品日、受注元、納品先など)、明細(製品、数量、金額)、支払条件、請求先や請求書送付先などからなる。
この整理の過程においても、値引きやリベート、納品に関する注意書きなどの「枝葉」は後回しにして、できる限り、どんな製品やサービスの販売にも必要な項目に絞って整理することができれば、全体像を適切につかむことができる。
次回は、もう少しアーキテクチャのとらえ方を解説し、抽象化の理解を深めてもらう予定である。
杉山 正二
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