財務施策を的確に実施するために情報の一元管理を検討していたみずほ銀行は、資産や予算を管理するシステムをSAP ERPで構築した。
みずほ銀行は、資産や予算を管理するシステムを「SAP ERP」で再構築し、4月に稼働を開始した。同行本部と全国約500カ所に上る拠点の物件費やソフトウェア資産、その予算や支払い情報を共通のシステムで管理できるようになった。システム導入を手掛けたみずほ情報総研とSAPジャパンが11月18日に発表した。
みずほ銀行では、水道光熱費や交通費、賃借料などの経費、動不動産やソフトウェアなどの投資予算などを複数の業務プロセスとシステムで管理していた。財務施策を的確に実施するために、情報の一元管理ができる業務プロセスの構築を検討していた。
再構築を担当したのはみずほ情報総研。銀行経理業務に特化しテンプレート「金融業向け会計テンプレート for SAP ERP」でシステムを構築した。固定資産管理業務の効率化や支払い、経費管理業務の正確性の向上などが実現した。グループ内企業との情報共有化も図り、決算・財務報告プロセスにおける内部統制の強化を目指す。
同行では2002年から「SAP R/3」を採用、同年に固定資産管理システムを、翌年には単体決算システムを導入している。SAP ERP 6.0にアップグレードを実施した2007年に、資産・予算管理システムを導入している。
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