「私はCIO」と宣言するトップに期待「2009 逆風に立ち向かう企業」ガートナージャパン(2/2 ページ)

» 2009年01月16日 08時00分 公開
[聞き手:怒賀新也,ITmedia]
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ITmedia ガートナージャパンとして2009年はどんなことに取り組みますか?

日高 キーワードは「グローバル化」です。CIOを中心に的確なアドバイスをし、企業のグローバル化を支援します。日本企業の強みは「思いやり経営」にあると考えています。今でこそ崩れ始めていますが、日本は終身雇用と年功序列制という非常に長期的な視点でこれまで成功を収めてきました。文化としてはまだ残っているでしょう。従業員の幸福を長い目で考える思いやりがあります。以前から売り上げや利益至上主義だった米国などとは違います。思いやりという強みを生かし、事業のグローバル化を成功させることが日本企業の生きる道になってくると考えています。

ITmedia 座右の銘などはありますか。

日高 「謙虚に事実を見ること」を常に心がけています。現場をいかに理解するかを特に重視しています。これは企業にもつながると考えています。伸びている会社はトップがみな謙虚である傾向があるのです。そのため、個人的に旅行する際も生の情報を求めて歩きます。東南アジアや中国などのインターネットカフェを利用し、ブロードバンド環境のネット接続速度を調べたり、ニューヨークのマンハッタンや欧州の街を歩き、景気の実態を感じ取ったりしています。

ITmedia 2009年に個人的にやろうとしていることはありますか。

2009年は、顧客とのつながりをさらに強くするべく仕事にフォーカスします。個人的にはやせることも目標です。八ヶ岳など山を歩くのが趣味なので、森を見ながら歩こうと思っています。「ストレス測定器」なるものがあります。森の中にいくと人間のストレスは70%減るといわれているんですよ。

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