その日の夕方。朝の話が気になって家電量販店に立ち寄ってみた。といっても、キーボードを見に来たわけではない。知らない間にいろいろな製品の価格が変わっているし、性能や種類も変わっている。市場調査(?)をしておこうと思ったのだ。インターネットでもいいんだけど、ウィンドウショッピングも兼ねて立ち寄ってみた。なんだかんだいって、結局はわたしも好きなのよね。あーあ……。
しばらく行ってなかった家電量販店は、売り場の配置換えをしていていた。あれ? キーボードはここにあったんじゃないの? とか、USBメモリはどこに行ったの? とか、戸惑うわたし。なんだか、浦島太郎になったような気分。
あったあった、キーボードコーナー。Aさんが言っていた、Happy Hacking Keyboard Professionalの前のモデルって、これかあ。確かにカーソル移動キーがない。全くないわけではなくて、Fnキーとメインキーの一部を使って実現するのか。げ、2万5000円!? わたしが使っているRealforceより高いの? わたしなら、いくらキーボードが「連れてって」と叫んでも、それを振り切る自信があるぞ、この値段なら。しかしRealforceもそうだったように、高いキーボードにはそれだけの理由と価値があるんだろう。そしてこのキーボードは、2万5千円だしても欲しい、という人のためのキーボードなのだ。
値段で驚いたといえば、1GバイトのUSBメモリが500円で発売されていたこと。2Gバイトでも、1000円しない。わたしの記憶に間違いがなければ、発売当初のUSBメモリは1Mバイト当たりの価格が1000円程度だったはず。それ以外にもマザーボードやグラフィックボードの値段も下がっている。これは不景気対策なのかしら。世の中、本当に動きが早い。
そういえば、自宅をアナログ回線からISDNに切り替えたときに購入したルータは、当時6万円以上していたっけ。今日、売り場で手にしたブロードバンドルータは、ずっと小型化されているのに、その価格は1万円もしていない。いちばん安いやつだと、4000円ぐらいだ。それ以外にも、プリンタが驚くべき値札をぶら下げている。カラーレーザープリンタでさえ、ひと昔前のインクジェットプリンタ並みの価格で買えてしまうなんて。家庭用のプリンタが故障したら、修理するより新規に購入したほうが安いかも。
その一方で、サプライ品の価格はあまり変わっていない。プリンタのインクやトナーの価格もそうだ。そうか、本体を安く売って、インクやトナーで儲ける戦略なのか……。
そして、再びUSBメモリの売り場まで戻ってきた。「すし型」とか「アヒル型」のUSBメモリがあるかと思えば、高速に読み書きできることをうたっているもの、データを自動的に暗号化できると宣伝しているものもある。ウルトラマンや綾波レイ、ガンダムやルパンの形をしたUSBメモリもあるぞ。わたしの大好きなキャラクターの形のはまだ登場していないが、つい衝動買い思想になった自分がそこにいた。ああ、人のことオタクだなんて言えない……。
注:記事中に表示されている価格は筆者の実体験に基づくものであり、地域や時期、店舗により変動します。
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