コラム
» 2009年09月29日 07時30分 公開

MicrosoftがAppleやGoogleのようになってきた? (2/2)

[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK
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 先の開発者会議で、Microsoftは参加者に、同社が目指しているのは無料あるいは99セントのアプリを提供することではないと語った。同社は開発者が「アプリに見合った料金」を課すことを望んでいる。これは、多数の無料あるいは安価なアプリを提供するApp Storeで強力な支持を集めているAppleに対する攻撃だ。

 Microsoft版のApp Storeは年内に明白な使命を持って立ち上げられる。「Appleがやっていることを、もう少しうまくやる」という使命だ。

AppleにインスパイアされたWindows 7

 MicrosoftのWindows 7への取り組みにも同じことが言える。同社はOS市場で独占的な立場にあるが、AppleはWindows Vistaでは太刀打ちできないユーザー体験を実現している。Mac OS Xは非常に使いやすいし、起動も速い。ほとんどの場合、非常に快適に動作する。Vistaはいろいろな問題があるため、PC上ではその機能の多くに制約がある。

 だがWindows 7のリリースでこの状況は一変するだろう。同OSの見た目はMac OS Xにかなり似ている。操作はMac OS Xのように用意されたアイコンで行う。タスクバーを使えば、開いているウィンドウをMac OS Xよりも簡単に切り替えられる。MicrosoftはAppleのソフトにインスパイアされたと言っても過言ではないだろう。もう一度言うが、Microsoftは自身の標的をよく見て、調べて、ユーザーに便利になるようにできるだけの改良を加えた。

Googleを改良したBing

 Microsoftの検索エンジン戦略にも、Googleとの類似点が見られる。Bingの市場シェアはGoogleには遠く及ばないものの、Microsoftは、Googleに似ていて、Googleよりも革新的なユーザー体験をうまく実現している。

 Bingはシンプルな検索ページに検索ボックスを目立つように置いており、ユーザーが検索キーワードを直観的に入力できるようになっている。検索結果はGoogleと似ているが、Google検索を土台に改良を加えているのが、ソーシャル検索Bing & Pingや画像検索などの付加機能だ。いずれの場合も、Microsoftはライバルがやっていることを取り入れて、それを改良した。今のところ、この手法はうまくいっている。Microsoftは検索市場で約10%のシェアを獲得した

結論

 では、ここまで述べてきたことは一体何を意味しているのだろうか? おそらく、Microsoftは変わったということなのだろう。以前の同社はやりたいことをやり、それでみんながついてくると思っていた。今の同社はもっとライバルを意識して、彼らが何に成功しているのかを認識し、それを取り入れて改善するためにできるだけのことをやっている。その結果、Windows 7はかなり期待されているし、Bingは勢力を増している。MicrosoftのCourierが人気ハードになる可能性もある。

 Microsoftにとってはエキサイティングな時だ。そして皮肉なことに、同社はライバルに感謝しなければならないかもしれない。

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