FBI、国際フィッシング詐欺グループの100人を起訴

エジプト在住の首謀者による米国の2つの銀行を狙ったフィッシング詐欺により、FBIは数千人の預金者が被害に遭ったと推測している。

» 2009年10月08日 15時27分 公開
[ITmedia]

 米連邦捜査局(FBI)は10月7日、大規模なサイバー犯罪一掃作戦「Operation Phish Phry」の成果として、フィッシング詐欺などインターネット関連犯罪を犯した100人を米国とエジプトで起訴したと発表した。

 Operation Phish Phryは2007年、米国の金融インフラを狙った高度犯罪活動の撲滅を目指して開始された。2009年初頭から、米国とエジプトでの大規模な国際フィッシング詐欺摘発のため、米国とエジプトの当局が共同で調査に当たっていた。

 訴状によると、エジプト在住の複数のハッカーがフィッシング詐欺で入手した多数の銀行口座番号や関連する個人情報を使って米国の2つの銀行の口座に侵入し、米国在住の協力者と連携してそれらの口座の預金を新たに作った口座に非合法に送金した。米国側の首謀者はカリフォルニア州在住の3人の男で、盗んだ預金を送金する口座を開設する役割の「ランナー」を雇っていた。新口座に移された預金はフィッシングを企てたエジプトの首謀者に電信送金で送られた。

 FBIは、この国際フィッシング詐欺が2つの銀行に与えた影響は大きく、被害に遭った預金者は数千人に上るとしている。

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