Salesforce.com、ソーシャルクラウド「Cloud 2」提唱Chatterのβ拡大とアプリストアの開設も

企業向けのコラボレーションツール「Salesfoce Chatter」は、年内に全Salesforce.comサービスのユーザーに提供される予定だ。

» 2010年04月09日 18時00分 公開
[ITmedia]

 米Salesforce.comは4月8日(現地時間)、企業向けコラボレーションツール「Salesforce Chatter」のβプログラムを拡大すると発表した。また、“エンタープライズ版App Store”の「AppExchange」を「AppExchange 2」に更新し、Chatter向けアプリストア「ChatterExchange」を新設した。これらは同社が提唱するクラウド新時代「Cloud 2」に向けた戦略の一環という。

 マーク・ベニオフ会長兼CEOは「われわれはCloud 2時代を迎えた。メールはSNSに、検索はFacebookやYouTubeに取って代わられ、iPadのような新たなモバイル端末が情報との接し方を大きく変えようとしている。Salesforce.comは本日の発表で、あらゆる端末で稼働するリアルタイムコラボレーションが生産性を高めるCloud 2時代に向けて前進する」と語った。

 Chatterは同社が2009年11月に発表したリアルタイムのコラボレーションツール。Twitterのようにプロフィールを設定し、アクティビティをフィードすることで社員同士、パートナー企業、顧客と情報を交換する。人間だけでなく、アプリケーションやドキュメントの更新情報もフィードとして表示される。

 2月から一部の企業にプライベートβプログラムで提供してきたが、今回提供先を500社以上に拡大する。同社は年内にChatterを全Salesforce.comユーザーに追加料金なしで提供する予定。

 「AppExchange 2」内に新設されたChatterExchangeでは、ソーシャルエンタープライズアプリを扱う。開設時にはCAやAppirioなどのサードパーティーによる12本のアプリと、Force.com Labsの15本の無料ツールを用意する。Chatterの一般提供開始時には、Force.comで構築された15万本のアプリが利用できるようになる見込みだ。

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