Oracleは「悪の枢軸」――Adobe幹部が批判

Adobeのオープンソース担当幹部は、OracleがかつてのMicrosoftのようになっていると指摘している。

» 2010年08月25日 19時14分 公開
[ITmedia]

 「Oracleは突然、Microsoftが前に演じていた役割に就いた」――Adobe Systemsのオープンソース担当幹部デイブ・マカリスター氏が、オープンソースに対するOracleの姿勢を批判している。

 この発言は、OracleのOpenSolarisプロジェクトに対する姿勢や、同社が最近GoogleのAndroidに特許を侵害されたとして訴訟を起こしたのを受けてのもの。OracleのOpenSolarisへの態度には、以前からOpenSolaris開発コミュニティーで不満が募っており、8月23日にはOpenSolarisプロジェクトの理事会がOracleの対応を不服として解散している。また8月半ばには、Oracleがコミュニティー主導によるOpenSolarisの開発を実質的に停止する意向であることを示す同社の電子メールが流出した。

 マカリスター氏はこれらの出来事を、「Oracleは突然、Microsoftが以前演じていた役割に就いた」と批判している。「Oracleは突然、オープンソースを金になる商品と考え始めたようだ」とも。

 オープンソースコードからお金をもうけるのはかまわないが、コミュニティーの関与をなくすのは問題だと同氏は主張する。「完ぺきな企業はない。だがこういった最近の動きは、悪の枢軸は(MicrosoftのあるレドモンドからOracleのあるレッドウッドショアズまで)850マイルほど南下したことを示しているようだ」

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