Google傘下のYouTubeとAdMobで創設者がそれぞれCEOを退任するとともに、Google Maps開発者でGoogle Waveチームの責任者がGoogleを去った。
Googleで幹部の退任が相次いでいる。子会社YouTubeとAdMobのCEOが退任し、Google Wave責任者がFacebookに移ったと報じられている。
YouTubeの創設者の1人チャド・ハーレイ氏は10月29日、CEOを退任することを明らかにしたと各紙が伝えている。顧問として同社にとどまるが、いずれは新たな会社を興すつもりだという。
同氏は2005年にスティーブ・チェン氏とともにYouTubeを設立し、2006年に16億5000万ドルで同社をGoogleに売却した。チェン氏は2008年にGoogleを去っている。
また報道によると、モバイル広告企業AdMobのオマール・ハモイCEOも退社を発表した。個人的な理由によるものという。同氏は2006年にAdMobを設立し、同社は今年Googleに買収された。
このほか、Google Maps開発者の1人で、Google Waveチームの責任者でもあったラーズ・ラスムセン氏が退社を明らかにした。Facebookに移籍するという。同氏は豪紙の取材に応え、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOから引き抜きを受けたことを明らかにした。同社は「10年に1度の企業」とも語っている。
同氏が担当していたWaveプロジェクトは8月に開発中止となった。同氏はそれについて「それまでと違う新しいものが足場を築くには時間がかかる。Googleには根気がなかったと思う」と話している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.