Googleは「Android Market」に登録するアプリのレーティング設定を義務付ける。既存アプリで設定を怠ると「成人」と表示されてしまう。
米Googleは11月24日(現地時間)、Android端末向けアプリストア「Android Market」のすべてのアプリでレーティングを表示する計画を発表した。それに先立ち、29日の週から開発者が同ストアにアプリを新規登録あるいはアップデートする際、レーティングの設定が求められるようになる。
既存のアプリも数週間中にレーティングを設定する必要がある。レーティングが表示されるようになった時点でまだ設定されていないアプリについては、自動的に「成人」と表示されるという。
これまでもAndroidアプリの登録ではレーティングを設定できたが義務ではなく、アプリストア上で明示されることもなかった。レーティングには「All(指定なし)」「Pre-Teen(8歳以上)」「Teen(13歳以上)」「Mature(成人)」の4種類があり、暴力や性的な表現が含まれるアプリやゲームは「Teen」以上に、位置情報を利用するアプリは「Pre-Teen」以上にするといったガイダンスがある。Googleは開発者向けフォーラムで、ユーザーからレーティングが適切でないという報告があり、Googleもそう判断した場合はGoogleがレーティングを修正する場合もあり、不適切なレーティングが度重なる場合はアカウントを削除する可能性もあるとしている。
Android Marketと競合する米AppleのApp Storeは立ち上げ当初からレーティングが明示されており、性的なコンテンツに対する規制が厳しいことで有名だ。これまでにスカートめくりで遊べる「PUFF!」など、App Storeで削除されたアプリがAndroid Marketで復活した例もある。今回のレーティング明示はGoogleから開発者への規制強化に直接はつながらないとみられるが、“放任主義”という批判は弱まるかもしれない。
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