第4四半期にスマートフォンは世界で1億台以上出荷された。SamsungやHTCのAndroid勢が大きく伸びている。
世界スマートフォン市場は急ペースで成長しており、2010年第4四半期に出荷台数が1億台を超え、PCよりも多くなった。米IDCがこのような調査報告を発表した。
同四半期の世界スマートフォン出荷台数は前年同期から87.2%伸びて1億90万台となった。IDCのデータでは、同四半期の世界PC出荷台数9200万台を上回った。
IDCは、Androidが飛躍的に伸び続け、市場全体をけん引していると述べている。HTC、Samsung、Motorolaなど複数のメーカーに採用されていることが同OSの後押しとなっている。
メーカー別では、トップは依然としてNokiaだが、シェアは38.9%から28%へと大幅に下落している。一方Android端末を提供するSamsungとHTCが出荷台数とシェアを伸ばしている。特にSamsungは出荷が400%以上増えた。
メーカー | 4Q10出荷台数 | 4Q10市場シェア(%) | 4Q09出荷台数 | 4Q09市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
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Nokia | 28.3 | 28.0 | 20.8 | 38.6 | 36.1 |
Apple | 16.2 | 16.1 | 8.7 | 16.1 | 86.2 |
Research In Motion | 14.6 | 14.5 | 10.7 | 19.9 | 36.4 |
Samsung | 9.7 | 9.6 | 1.8 | 3.3 | 438.9 |
HTC | 8.6 | 8.5 | 2.4 | 4.5 | 258.3 |
その他 | 23.5 | 23.3 | 9.5 | 17.6 | 147.4 |
合計 | 100.9 | 100.0 | 53.9 | 100.0 | 87.2 |
(資料:IDC) |
2010年通期のスマートフォン出荷台数は3億260万台と、前年から74.4%伸びた。2011年はメーカー各社のラインアップ拡充に伴い、スマートフォンはさらに伸びるとIDCは見込んでいる。
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