スマートフォン市場急成長 出荷台数がPC超える

第4四半期にスマートフォンは世界で1億台以上出荷された。SamsungやHTCのAndroid勢が大きく伸びている。

» 2011年02月09日 07時00分 公開
[ITmedia]

 世界スマートフォン市場は急ペースで成長しており、2010年第4四半期に出荷台数が1億台を超え、PCよりも多くなった。米IDCがこのような調査報告を発表した。

 同四半期の世界スマートフォン出荷台数は前年同期から87.2%伸びて1億90万台となった。IDCのデータでは、同四半期の世界PC出荷台数9200万台を上回った。

 IDCは、Androidが飛躍的に伸び続け、市場全体をけん引していると述べている。HTC、Samsung、Motorolaなど複数のメーカーに採用されていることが同OSの後押しとなっている。

 メーカー別では、トップは依然としてNokiaだが、シェアは38.9%から28%へと大幅に下落している。一方Android端末を提供するSamsungとHTCが出荷台数とシェアを伸ばしている。特にSamsungは出荷が400%以上増えた。

2010年第4四半期のスマートフォンメーカーランキング(単位:百万台)
メーカー 4Q10出荷台数 4Q10市場シェア(%) 4Q09出荷台数 4Q09市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
Nokia 28.3 28.0 20.8 38.6 36.1
Apple 16.2 16.1 8.7 16.1 86.2
Research In Motion 14.6 14.5 10.7 19.9 36.4
Samsung 9.7 9.6 1.8 3.3 438.9
HTC 8.6 8.5 2.4 4.5 258.3
その他 23.5 23.3 9.5 17.6 147.4
合計 100.9 100.0 53.9 100.0 87.2
(資料:IDC)

 2010年通期のスマートフォン出荷台数は3億260万台と、前年から74.4%伸びた。2011年はメーカー各社のラインアップ拡充に伴い、スマートフォンはさらに伸びるとIDCは見込んでいる。

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