ニッセイ情報がクラウドを構築、コアネットワークにCisco Nexus 7000を採用

ニッセイグループや保険業界、金融機関向けに提供するITサービスのネットワーク基盤にCisco Nexus 7000を採用した。

» 2012年01月11日 16時22分 公開
[ITmedia]

 日本生命保険グループのニッセイ情報テクノロジーは、保険業界や金融機関向けに提供するITサービス基盤をクラウド化し、コアネットワークのスイッチにシスコシステムズのCisco Nexus 7000を採用した。シスコシステムズが1月11日に発表した。

 ニッセイ情報テクノロジーでは顧客がデータセンターリソースに接続するためのネットワークを個別に構築してきたことから、ネットワーク構成が複雑になっていたほか、システムも“サイロ”化していたことで、類似機能を持つハードウェア機器やその保守費用の増大、障害発生時の検知や切り分け時間の長期化するなどの課題を抱え、一部の接続部分の障害がネットワーク全体に影響を及ぼすような可能性も問題視されていたという。

 このためITサービス基盤をクラウド化し、2011年10月に運用を開始。機器の集約による安定稼働と信頼性の向上、仮想化による機器設備の効率化、コアネットワーク基盤における拡張性の確保などの条件からCisco Nexus 7000を採用し、2011年10月に運用を開始した。

 ネットワークは、10ギガビットイーサやシスコの「仮想デバイスコンテキスト機能」によって高い集約率と簡素な物理構成を実現。またL2・L3スイッチやファイアウォール、サーバ負荷分散装置など物理的機器の台数を約半分に削減した。シスコの評価サービスも活用して、初期投資を約60%〜70%に抑制しつつ、開発期間を3分の1に短縮したという。

 このほかに、複数のデータセンター間を仮想LANで接続することで相互運用を可能にする「OTV機能」の実装や、モジュラー型シャーシによるポートの追加なども図り、将来のサービス拡大に備えた構成としている。

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