京都信用保証協会、日立のICタグで書類26万件の管理を強化導入事例

京都信用保証協会は書類26万件の管理業務の厳格化と効率化を目指し、日立の「保証書類管理システム」を導入した。

» 2012年12月07日 12時37分 公開
[ITmedia]

 京都信用保証協会は、企業向け融資に関する書類の管理強化などを目指し、ICタグを活用した「保証書類管理システム」を導入、本所と京都府内の4支所で本格稼働させた。システムを導入した日立ソリューションズと日立製作所が12月6日に発表した。

 同会はこれまで、融資のための保証稟議書類や決算資料といった保障関係書類を顧客ごとの保証ファイルに収納し、保管庫で個別に管理してきた。書類は現在約26万件に及び、管理業務のさらなる厳格化や効率化が課題となっていたという。

 そこで新システムでは、書類ごとに顧客番号、顧客名、保証番号などの情報を登録したICタグを装着。書類の出庫/入庫時にシステムに登録することで、誰がいつ、何の書類を利用したかといった履歴や所在管理を行えるようにした。また、書類の混入や不足がないかも瞬時に確認できるようになったという。

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 ICタグには、日立化成工業製の「μ-Chip(ミューチップ)Nモデル積層ラベル」を採用した。特殊なアンテナ形状により、約1〜2ミリ間隔で積み重ねても同時に読み取れるようになっているという。ICタグの読み取りにはハンディ型のリーダー端末を導入。大量のICタグも一括で読み取れるため、100件超の書類をまとめて出入庫できるようになったとしている。

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