足立区、3800台の既存PCを利用したVDIを構築導入事例

セキュリティを確保し、導入から4年以上のPCを再活用することによって、新規PCの調達コストを抑制した。

» 2013年06月03日 12時45分 公開
[ITmedia]

 東京都足立区が3800台の既存PCを利用した仮想デスクトップ基盤(VDI)を構築し、新規PCの調達コストを大幅に削減したという。VDI構築を支援したシトリックス・システムズ・ジャパンが6月3に発表した。

 それによると、足立区では1万3000台以上のPCを使用しているが、古いPCを廃棄せずに、できる限り再活用する方針を立てた。そこで、Windowsの現バージョンをロックダウンして小規模なカーネル部分だけを提供する「Windows Thin PC」を利用し、既存PCをシンクライアント端末として引き続き利用することにした。

 構築したVDI環境は、足立区のプライベートクラウド基盤「HaaT-Prime」のブレードサーバにシトリックスのXenDesktopとXenApp、NetScalerを実装したもので、サーバ上の仮想デスクトップ環境をシンクライアント端末化した既存PCに画面転送させて利用する。機密情報と情報資産は共通基盤側で一元管理し、ユーザーの一部は証明書ベースの端末認証を経て、無線LANで仮想デスクトップを利用できるようにした。

 このVDI環境ではWindows 7、Office 2010 Professional、 Internet Explorer 9、Adobe PDF、グループウェア、校務支援システムなどが使われているという。

システムのイメージ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ