ダイキン工業、NECのプライベートクラウドサービスで基幹システムを統合へ導入事例

ダイキン工業は、中国や国内事業部門などの基幹システムを統合するため、IT基盤にNECのプライベートクラウドサービスを採用した。

» 2013年07月05日 15時20分 公開
[ITmedia]

 ダイキン工業が基幹システムのIT基盤に、NECのプライベートクラウドサービスを採用した。同社の中国での空調事業と日本における化学事業で先行して稼働を開始した。また、中国の空調事業向けにはNECの基幹システムのアプリケーション運用・保守サービスも採用している。NECが7月5日に発表した。

 ダイキン工業は、2015年度を目標にした戦略経営計画で、空調・化学などを中心に海外事業の拡大を進めている。その一環として、国内外のグループ会社や各事業部門で個別に構築してきた会計や販売、生産などの基幹システムを統合し、事業拡大に伴うシステム対応の強化、IT費用の削減を目指している。

 今回はその中で、中国の空調事業6社と国内の化学事業部の基幹システムを、NECのデータセンターの専用スペースで運用するサービスに切り替えた。今後は、北米の化学事業など順次拡大していく予定だ。プライベートクラウドサービスの採用により、新規拠点の開設や買収・合併などの経営変化への迅速・柔軟な対応、品質や安全の確保、システムのTCOの約30%削減などを目指す。

 また、業務やシステム、運用を標準化し、それを維持していく目的で「標準化維持センター」を設置。中国の空調事業部門がこのセンターを利用する。具体的には、NECのスタッフがアプリケーションの運用・保守をサポートする「AMO(Application Management Outsourcing)サービス」を活用する。これにより、アプリケーションの継続的な改善が可能になるとしている。

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