ヤンマー、約100万点の部品価格をクラウドで最適化

農機大手のヤンマーがクラウド価格管理システムを導入。日本と海外拠点でバラバラだった保守部品の価格付けを統一し、競合他社や市場情報を踏まえた戦略的な価格設定を目指すという。

» 2015年07月08日 17時45分 公開
[ITmedia]

 農機大手のヤンマーが価格管理システムを刷新し、シンクロンの価格管理ソリューション「Global Price Management」を採用した。近年注力している保守部品ビジネスに適用し、売り上げと利益の改善を目指すという。

 これまでは、保守部品の価格設定に自社開発のERPシステムを使用していたが、100万種類を超える部品の分類ができず、適正な価格設定ができていなかった。さらに、日本と海外拠点での価格設定についてルールが異なり、整合性が取れない状態が続いていた。

photo ヤンマーのWebページ

 そこで同社はバラバラだった価格設定のプロセスやルールを統一し、競合他社や市場情報を踏まえた戦略的な価格設定へと転換するため、グローバルで価格管理システムを刷新することを決めた。さまざまなソリューションを検討した結果、シミュレーション機能やビジュアライゼーション機能などが決め手になり、Global Price Managementを採用したという。

 現在は機能検証を行っている段階で、システムの本稼働は2015年10月を予定している。新システムが軌道に乗ったタイミングで、他事業の保守部品価格にも同ソリューションを展開する見込みだ。

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