大和総研がAI音声認識システムを開発 CRMへの営業記録を音声入力で効率化Google Cloud Speech APIを活用

大和総研は、「Google Cloud Speech API」を活用して「AI音声認識機能」を開発し、大和証券のCRMシステムに導入。同社の営業員による音声入力を可能にし、日々の営業活動記録作業を効率化する。

» 2018年05月22日 11時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 大和総研は2018年5月21日、大和証券の営業員による記録業務を効率化するため、「Google Cloud Speech API」を活用して「AI音声認識機能」を開発したと発表した。

 Google Cloud Speech APIは、Googleが企業や開発者向けに提供するクラウドサービスで、ディープラーニングを活用した自動音声認識機能をアプリケーションに使える。

 大和証券では、顧客との電話や面談を顧客管理(CRM)システムに記録している。この入力作業にAI音声認識機能を使うことで、営業員がマイクに向かって発声した内容を自動的にテキスト変換できるようにした。

 これにより、営業員は移動中や電話を終えた後のわずかな時間を効率的に使い、詳細な記録を残せるようになる。また、従来は手作業による入力に費やしていた時間を、顧客との面談時間や顧客満足度向上に向けた施策に活用できるという。

 大和総研は今後、同機能の活用状況や営業員からのフィードバックを踏まえ、他の業務への適用拡大を検討したい考えだ。

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