「FFCAM(エフエフカム)」は、工作機械メーカーである株式会社牧野フライス製作所が自社開発した、FF加工対応の3D CAMシステムです。精密金型用マシニングセンタにおいて実績を持つ同社が、自社製工作機械の性能を活かすために開発しました。
ミクロン単位の精度や加工時間短縮が要求される金型加工において、工具の摩耗や折損を抑えた安定した高速・高精度加工をサポートします。自社の加工ノウハウに基づく切削条件のデータベースを備えており、精密金型製造の現場における生産性向上や加工品質向上を後押しする構成となっています。
■FF加工理論に基づく高速・高精度加工
荒加工から仕上げ加工まで、適したパス理論である「FF加工」に則った工具パスを生成します。加工による発熱や工具負荷を抑えることで、工具摩耗や工具折損の低減に寄与し、安定した高速加工をサポートする仕様です。工作機械メーカーならではの加工経験に基づいた切削条件があらかじめ登録されており、加工プログラムをスムーズに作成できる設計となっています。
■直感的な操作性と5軸・自動化機能
多機能でありながら、直感的に扱いやすい操作画面を備えているのが特徴です。標準機能に加え、現場の課題やビジネス規模に合わせたオプション機能を用意しています。材質や干渉を考慮して工具選定を提示する「ツールアシスト機能」や、3軸感覚の操作感でNCプログラムを作成できる「同時4軸・5軸加工機能」などを組み合わせることで、作業工数の削減に寄与する構成となっています。
■実機に即した動作確認とシステム連携
実機で使用するNCプログラムを用いて動作確認を行えるシミュレータ機能を搭載し、加工前の干渉や動作ミスの抑制に対応する仕組みです。さらに、NCプログラムの確認に対応する「VERICUTインタフェース」や、CATIA V5ファイルをスムーズに変換する「CATIAトランスレータ」を備え、既存のシステム連携をスムーズに行えます。意図した通りの加工精度再現をサポートし、試作や実加工の手戻り削減に貢献する構成となっています。