
配車業務の属人化と請求業務の手作業は、ドライバー不足が進むほど現場を圧迫します。ベテラン担当者の頭の中にしかない配車のノウハウや、月末に膨らむ請求書の作成は、人が減れば回らなくなるためです。
本記事では、配送管理システム(TMS/輸配送管理システム)の基本機能から、メリット・デメリット、費用相場、選び方までを解説します。対象は配送業、小売業(Eコマース、以下ECを含む)、製造業、食品・飲料業の企業です。
ITセレクトに掲載する全8製品(2026年10月更新版)を参考に、料金・タイプ・対応規模で比較できる早見表にまとめました。
この記事のポイント
- 配送管理システム(TMS)は、配車計画・動態管理・売上/請求管理を支える仕組みです。「輸配送管理システム」「TMSシステム」も同じものを指します。
- 製品は「配車計画型」「動態管理型」「売上・請求管理型」の3タイプと、現場業務を補う製品に分かれます。選ぶ基準は、自社の課題がどの工程にあるかです。機能の多さは決め手になりません。
- 費用は車両台数・ドライバーID・拠点・プランの4種類の課金体系がありますが、具体的な金額を公開している製品は一部にとどまります。台数や拠点が増えたときの総額まで見積もりで確認してください。
- 実運送体制管理簿や改正物流効率化法など、法令対応の負担もシステム選定の理由になります。施行日と対象は国土交通省の最新情報で確認してください。
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目次
- 【比較早見表】配送管理システムおすすめ8選|料金・タイプ・対応規模を一覧比較
- 配送管理システム(TMS)とは? 基本の役割と輸配送管理システムとの呼び方の違い
- 配送管理システム(TMS)とWMS・配車管理システムの違い
- 配送管理でよくある8つの課題と、システムで解決できる範囲
- 配送管理システムの主な機能|配車計画・動態管理・売上管理の3領域で整理
- 【タイプ別】配送管理システムの選び方|自社の課題からどのタイプを選ぶか
- 配送管理システムを導入する7つのメリット
- 配送管理システムのデメリットと導入前に確認したい4つの注意点
- 配送管理システムの費用相場|初期費用・月額の目安と課金体系の違い
- ITセレクトおすすめのTMS/輸配送管理システム8選 タイプ別に紹介
- 配送管理システム選定の4ステップ|要件定義から無料トライアルまで
- 2024年問題と改正物流法への対応|実運送体制管理簿の作成をシステムで効率化する
- 配送管理システムと連携できるIT製品
- 配送管理システムに関するよくある質問(FAQ)
- まとめ|配送管理システムは「自社の課題がどのタイプに当たるか」から選ぶ
- レビュー別ランキング
【比較早見表】配送管理システムおすすめ8選|料金・タイプ・対応規模を一覧比較
配送管理システムは「事前の配車計画」「当日の動態管理」「売上・請求管理」のどれに強いかで製品が分かれます。まず自社の課題がどれに当たるかを決めてから表をご覧ください。
表は縦横にスクロールできます(製品名・項目名は固定されます)→
| 製品 | 株式会社ナビタイムジャパン | X Mile株式会社 | 株式会社東計電算 | 株式会社東計電算 | 株式会社エーエヌラボ | フィールドシステムズ株式会社 | ハコベル株式会社 | 株式会社東計電算 |
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| 資料請求 | ||||||||
| 一言でいうと | 配車計画も、動態管理も、大型車ナビも、輸配送管理の決定版 | 配車業務の属人化を解消 | 点呼業務をDXへ。運行管理の本質を変える。 | ドライバーの“配送管理”に特化したスマートフォンアプリ | 物流AIの力で、物流DXを実現! | タブレット1台で受付を無人化!有人受付を代替 | 運送業務支援システム | 受注から請求まで一元管理 |
| タイプ | 配車計画・動態管理型 | 配車・案件管理型 | 点呼管理型 | ドライバー向け配送管理型 | AI荷物カウント型 | バース受付型 | 運送業務支援型 | 運送業向け基幹システム型 |
| 主な機能 | 経路検索エンジンによる自動配車、GPSでの動態管理と到着予想、大型車ナビ、ドライバー向け業務支援アプリ | 案件・ドライバー・車両情報の一元化、動態管理とアラート、案件から請求書作成までの一気通貫 | 対面・電話・IT点呼、免許証認証・顔認証・アルコールチェック、点呼記録のクラウド保存 | 配送指示の確認、作業実績の自動登録、運転日報の自動作成、実運送管理簿の作成 | 監視カメラ映像から荷物の種類・量・移動の軌跡をAIで判定・記録、業務システムとCSVで連携 | タブレットでの無人受付、伝票バーコードのスキャン、バース確定後のSMS・LINE自動呼出し | 車両・ドライバー・運行情報の一元管理、配車計画から請求書発行、車両ごとの収支集計 | 受注・配車・運行実績・売上/経費・請求・入金の一元管理、日次収支の見える化 |
| 料金の目安 | 要問い合わせ(管理者用・ドライバー用のアカウントごとに価格設定) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ(初期費用無料、管理者固定・ドライバー変動のID課金) | 要問い合わせ | 倉庫ライセンス 1倉庫あたり月5万円 | 監査対応・運行管理の2プランとも要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | あり | なし | なし | あり | あり | あり | あり | なし |
| こんな企業におすすめ | 配車計画と動態管理を一括で効率化したい運送会社 | 配車業務の属人化を解消したい運送会社 | 点呼記録を紙から電子化したい運行管理者 | 自社・傭車の車両を1台から管理したい事業者 | 荷物確認の手作業を減らしたい物流センター | 受付の有人対応を省きたい倉庫事業者 | 紙やExcelの運行管理をデジタル化したい運送会社 | 配車から請求まで一元管理したい運送会社 |
| 運営会社情報 | 2000年設立/従業員430人/東京都港区 | 2019年設立/従業員600人/東京都新宿区 | 1970年設立/従業員821人/神奈川県川崎市 | 1970年設立/従業員821人/神奈川県川崎市 | 2007年設立/従業員10人/東京都渋谷区 | 2010年設立/従業員30人/福岡県福岡市 | 2022年設立/従業員数未登録/東京都中央区 | 1970年設立/従業員821人/神奈川県川崎市 |
| ユーザー評価 | レビュー未掲載 | レビュー未掲載 | レビュー未掲載 | レビュー未掲載 | レビュー未掲載 | レビュー未掲載 | レビュー未掲載 | レビュー未掲載 |
| 情報更新日 | 2026年10月6日 | 2026年3月2日 | 2025年7月28日 | 2025年4月24日 | 2026年9月16日 | 2026年8月26日 | 2026年10月6日 | 2025年4月24日 |
| 資料請求 | ||||||||
| 製品詳細 | 製品詳細を見る › | 製品詳細を見る › | 製品詳細を見る › | 製品詳細を見る › | 製品詳細を見る › | 製品詳細を見る › | 製品詳細を見る › | 製品詳細を見る › |
※2026年10月7日時点の情報です。掲載順はITセレクトのカテゴリ記事「製品紹介」の並び順です。料金は税別です。ユーザー評価はITreviewのデータを利用しています。
タイプの見方:配車計画型は配車・ルート作成、動態管理型は走行中・作業中の見える化、売上・請求管理型は受注から請求・収支までの一元化を得意とします。現場業務補完型は、点呼やバース受付など個別の現場業務を支える製品です(詳しくは「タイプ別の選び方」で解説)。
配送管理システム(TMS)とは? 基本の役割と輸配送管理システムとの呼び方の違い
配送管理システムとは
配送管理システムは、荷物を届けるまでの輸送・配送のプロセスを一元管理し、効率化するITシステムです。英語のTransportation Management Systemの頭文字から「TMS」と呼ばれます。物流の現場では「輸配送管理システム」「TMSシステム」「配送システム」「輸送システム」といった表記も使われますが、いずれも同じ領域を指します。本記事では「配送管理システム(TMS)」に表記を統一します。
「輸配送」は、拠点間を結ぶ「輸送」と、届け先へ荷物を運ぶ「配送」を合わせた呼び方です。配送管理システムが受け持つのは、倉庫を出てから届け先に着くまでの範囲です。倉庫内の業務まで含めて「物流管理システム」と呼ぶ場合もありますが、倉庫内はWMS(倉庫管理システム)の領域になります(違いは次章で解説します)。
配送管理システムの目的
配送管理システムの目的は、物流業務の効率化と最適化です。物流の管理業務は多岐にわたります。配送ルートの計画のほか、在庫管理、顧客の管理、ドライバーの管理、法規制の順守などのタスクがあります。
これらを手作業で管理し続けるには限界があります。人手による作業はミスや非効率が生じやすく、担当者の経験や体制に成果が左右されるためです。配送管理システムのようなIT製品で効率化を図ると、こうした課題を解消しやすくなります。
配送業務の大きなニーズに「配送ルートの最適化」があります。配送管理システムはAIやアルゴリズムを用いて最適なルートを自動計算し、燃料費と配送時間を削減します。
在庫管理システムや生産管理システム、シフト管理システム、車両管理・配車管理システム、ERP(基幹システム)と連携すれば、輸配送工程の進捗をリアルタイムで把握し、必要な対応を早めに打てます。納品時間の精度が上がり、顧客満足度の向上につながります。
法規制の順守にも効果があります。ドライバーの労働時間や環境規制に関するデータを一元管理し、把握・対応する体制を整えることで、法令違反のリスクを減らし、社会的な信頼を維持できます。
関連 物流・運送業界の「2024年問題」とは? 何が課題で、何をすべきなのか
配送管理システム(TMS)とWMS・配車管理システムの違い
「自社に必要なのはTMSか、WMSか、配車管理システムか」。物流システムは呼称が多く、ここが最初のつまずきになります。境目は管理する業務の範囲で整理できます。WMSは入荷から出荷までの倉庫内、配送管理システムは倉庫を出てから届け先に着くまでを管理します。
| システム | 対応する業務範囲 | 主な機能 | 導入が向いている企業 |
| 配送管理システム(TMS) | 倉庫出荷後から届け先到着まで(配車・運行・動態・実績/請求) | ルート最適化、配車計画、動態管理、運転日報の作成、請求書の作成 | 配送を自社や委託先で行う運送会社、製造・小売の物流部門 |
| WMS(倉庫管理システム) | 入荷、保管、ピッキング、出荷までの倉庫内 | 入出庫管理、在庫・ロケーション管理、ピッキング指示、バーコード/RFIDの利用 | 倉庫・物流センターを運営する企業 |
| 車両管理・配車管理システム | 車両とドライバーの情報管理、配車 | 車両台帳、車検・点検の管理、ドライバー管理、燃費管理、配車表 | 社用車・配送車両を多く保有する企業、運送会社 |
この記事で扱う配送管理システムと、「車両管理・配車管理システム」の役割は次のとおりです。配送管理システムは、荷物を「いつ・どこへ・だれが届けるか」という配送業務全体を扱います。車両管理・配車管理システムは、車両とドライバーの管理が中心です。このほか、倉庫内の業務については『WMS(倉庫管理システム)』で解説しています。
境目は製品ごとに異なります。ITセレクトに掲載する8製品のうち7製品(2026年10月時点)は、車両管理・配車管理システムのカテゴリにも登録されています。状太郎のようにWMSと輸配送管理システムの両方に属する製品もあります。判断の軸は、自社の業務範囲に必要な機能があるかどうかです。
よくでてくる用語も整理しておきます。「運行管理」は、点呼、運転日報、労働時間の管理など、運行管理者の業務を支える仕組み、システムのことです。「動態管理」は、車両の位置情報や走行状況をリアルタイムで把握することです。多くの配送管理システムに機能として含まれます。
配送管理でよくある8つの課題と、システムで解決できる範囲
運輸・運送業、小売業(特にEC)、製造業、食品・飲料業界で共通して挙がる課題は次の8つです。それぞれ配送管理システムで何がどこまで解決できるかを整理しました。
| 課題 | 従来の対処 | 配送管理システムでどう変わるか |
| 配送遅延 | 渋滞や積み込みの遅れを担当者の勘で見積もり、到着時刻は電話で確認する | 位置情報と到着予測で遅れを早く検知し、荷主や納品先へ共有できる |
| 車両・ドライバーの不足 | 空き車両と稼働状況を担当者の記憶で把握し、特定の車両・人に負荷が偏る | 車両とドライバーの稼働を一覧化し、偏りを見ながら配車を組み替えられる。不足そのものは解消できないため、人員確保は別の対策が必要 |
| 燃費管理と経費削減 | 給油伝票や日報を月末にまとめて集計する | 走行距離やルートのデータを蓄積し、無駄の大きい運行を特定できる |
| 荷物の追跡と可視性・確実性 | 電話やFAXで荷物の所在を確認する | 車両や荷物の位置をリアルタイムで把握し、問い合わせにその場で答えられる |
| 人手不足と配車業務の属人化 | ベテランが紙やExcelで配車を組み、休むと回らなくなる | 配車ルールを設定した自動配車で、担当者が代わっても同じ品質で配車を組める |
| 安全管理 | 運転時間や休憩の取得を、ドライバーの自己申告に頼る | 運転時間や休憩の状況を把握し、アラートで通知できる |
| ITインフラ整備 | 部門ごとに別のシステムやExcelで情報が分断される | クラウド型なら自社サーバーが不要で、API・CSVで既存システムと連携できる |
| 法規制の順守 | 日報や管理簿を手書き・手入力で作成する | 運行の実績データから日報や実運送体制管理簿などの帳票を作成できる(詳しくは後述) |
配送管理システムの主な機能|配車計画・動態管理・売上管理の3領域で整理
配送管理システムの機能は、「配車計画」「動態管理」「売上・請求管理」の3領域に整理できます。この3領域は、後述するタイプ別の選び方と対応しています。
配車計画:どの荷物を、どの車両・順番で運ぶか決める
配車計画は、荷物と届け先をもとに、車両とドライバーの割り当て、配送順を決める業務です。ここを自動化すると、配車担当者の作業時間が減り、経験の差も出にくくなります。ルート最適化機能は、最短距離や効率のよいルートを計算し、燃料費と配送時間の削減につなげます。
- 地図データと経路検索エンジンを使い、配送先の訪問順と車両への割り当てを自動で提案します(例:ビジネスナビタイム輸配送管理クラウド)。
- 積載量、時間指定、車両の大きさなどの条件を踏まえて配車案を作成します。
- 配車表を画面上で確認し、変更や追加をその場で反映できます(例:ロジポケ配車・案件管理)。
動態管理:走行中・作業中の状況を見える化する
動態管理は、車両や荷物の位置情報、作業の進み具合をリアルタイムで把握する機能です。「動態管理システム」として単独の製品もありますが、配送管理システムの機能として含まれるのが一般的です。顧客への到着予定の連絡や、トラブル時の迅速な対応に使います。
- スマートフォンのGPSをもとに、現在位置と到着予想時間を把握できます(例:ビジネスナビタイム輸配送管理クラウド)。
- 指定したエリアへの出入りを検知し、作業の開始・終了時刻を自動で記録します(ジオフェンス機能。例:配送管理システム TRUSTAR)。
- 遅延や休憩のタイミングを、アラートで通知します(例:ロジポケ配車・案件管理)
売上・請求管理:実績から請求、収支までをつなぐ
売上・請求管理は、運行の実績を請求書や収支の集計に反映する機能です。中小の運送会社にとって負担が大きい月末の請求業務を、配車・運行のデータとひと続きにできます。運送コストのデータを集めて分析し、無駄を見つける改善にも使えます。
- 案件ごとの金額をそのまま請求書に反映し、受注から請求までを一貫して処理できます(例:ロジポケ配車・案件管理)。
- ドライバー・車両・荷主の単位で、日々の収支を把握できます(例:運送業向け基幹システム 轟)。
- 車両ごとの損益を集計し、車両の売却時期や荷主との金額交渉の判断材料にできます(例:トラックマネージャー)。
3領域をまたぐ共通機能
在庫管理システムとの連携、顧客情報や配送履歴の一元管理、紙の作業のデジタル化とペーパーレス化、労働時間・運転時間の管理による法規制の順守支援は、3領域に共通する機能です。例えば運転日報の自動作成や実運送管理簿作成支援などの機能が製品によって搭載されています。
【タイプ別】配送管理システムの選び方|自社の課題からどのタイプを選ぶか
配送管理システムは、製品ごとに守備範囲の差が大きい分野です。機能の多さで比べると判断を誤ります。選び方の起点は、自社の課題がどの工程にあるかです。課題の工程が決まれば、選ぶタイプが絞れます。
| タイプ | 解決できる課題 | 向いている企業 | 比較時に確認すべき機能 |
| 配車計画型 | 配車を組む時間が長い/配車が担当者の経験頼み/配送ルートが非効率 | 配送先が多く、日々のルートが変わる運送会社や物流部門 | ルート最適化の精度、積載量・時間指定などの条件設定、車格に応じたナビ |
| 動態管理型 | 到着時刻の問い合わせが多い/日報の作成が負担/作業実績が取れない | 車両やドライバーの動きを見える化したい事業者。傭車(外部委託)の車両も含めて管理したい企業 | 位置情報の更新、到着予測、運転日報の自動作成、ドライバー用アプリの使いやすさ |
| 売上・請求管理型 | 請求書の作成が手作業/月末まで収支が見えない/配車と請求が別システム | 受注から請求まで一元化したい運送会社 | 請求書の様式への対応、車両・荷主別の収支、会計・給与・勤怠システムとの連携 |
| 現場業務補完型 | 点呼の記録が紙/バース待ちが混雑/荷物の数え間違いが起きる | 既存のシステムは使い続けながら、個別の現場業務だけを効率化したい企業 | 既存システムとのCSV・API連携、対象業務に絞った機能の深さ |
タイプの見分け方
- 配車の組み方に時間がかかる、担当者が休むと回らない:配車計画型を軸に探します。
- 到着時刻の問い合わせや日報の作成に追われる:動態管理型が合います。
- 請求書の作成や収支の把握が月末まで終わらない:売上・請求管理型を検討します。
- 課題が点呼、バース待ち、荷物のカウントなど個別の業務に限られる:現場業務補完型で足ります。
1つのタイプで足りない場合は、併用も選択肢です。たとえば動態管理型で日々の運行を可視化し、請求は売上・請求管理型で処理する構成があります。その場合は、データ連携の方式(API・CSV)を必ず確認してください。
配送管理システムを導入する7つのメリット
配送管理システムを導入すると、物流の課題を次の7つの面で改善できます。
- 配送ルートを最適化できる
- 配車計画を最適化し、属人化を解消できる
- リアルタイムで配送状況を追跡でき、顧客満足度が上がる
- コスト管理を効率化できる
- 在庫管理などと連携し、全体を効率化できる
- 法規制の順守が容易になる
- 業務のデジタル化とペーパーレス化が進む
(1)配送ルートを最適化できる
ルート最適化機能が、最短距離やリアルタイムの交通状況に応じた最適なルートを示します。燃料費の削減と配送時間の短縮を同時に進められます。
(2)配車計画を最適化できる
トラックを何台使うか、いつからいつまで使うか、ドライバーは何人必要かといった配車の判断を、システム上で組み立てられます。ベテランの経験に依存していた配車ノウハウを標準化でき、担当者が休んでも同じ品質で配車できます。
(3)リアルタイムで配送状況を追跡でき、顧客満足度が上がる
車両や荷物の位置情報を追跡できる製品が多く、配送状況を正確に把握できます。顧客にもタイムリーに情報を伝えられ、トラブルの際も素早く動けます。配送状況の通知や到着時間の予測は、顧客満足度の向上に直結します。
(4)コスト管理を効率化できる
運送コストのデータを自動で収集・分析します。どの部分でコストが発生しているかを把握でき、無駄を削る具体策を打てます。車両ごとの損益まで見られる製品もあります。
(5)在庫管理などと連携し、全体を効率化できる
在庫管理機能を備える製品や、既存の在庫管理システムと連携できる製品は、在庫の状況をリアルタイムで把握できます。受発注や倉庫管理のシステムとも連携すれば、過剰在庫や欠品のリスクが下がり、サプライチェーン全体の効率が高まります。
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(6)法規制の順守が容易になる
労働時間や運転時間の管理機能によって、法規制の順守を支援します。法令違反のリスクが下がり、労働環境の改善にもつながります。
(7)業務のデジタル化とペーパーレス化が進む
紙やアナログで扱っていた作業と情報をデジタル化し、ペーパーレス化とDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進します。業務プロセスが効率化され、データを一元管理できます。情報の検索と共有も正確になります。
おすすめ DX(デジタルトランスフォーメーション)とは? 企業のDXが叫ばれる理由
配送管理システムのデメリットと導入前に確認したい4つの注意点
配送管理システムは、導入すればすぐに効果が出るわけではありません。導入前に確認したい注意点は4つあります。IT製品の導入にはコストがかかり、新しいシステムには機器の準備や従業員の研修も必要です。特にクラウド型は運用面の依存先が増えます。
| 想定されるつまずき | 原因 | 事前にできる対策 |
| ドライバーが使いこなせない | スマートフォンアプリの操作に不慣れで、入力が負担になり、実績が記録されない | 無料トライアルで現場のドライバーに実際に操作してもらう。ジオフェンスのような自動記録機能の有無を確認する |
| 既存システムと連携できない | 販売管理・会計・勤怠など、既存システムとデータ形式が合わず、二重入力が発生する | 連携方式(API・CSV)と連携実績を、見積もりの段階で確認する |
| 運用コストが継続して発生する | クラウド型は初期費用を抑えやすい反面、月額利用料やライセンス費用がかかり続け、ID・拠点の追加で総額が増える | 台数や拠点が増えた場合の3〜5年分の総額を試算する。車載器やタブレットなど機器費用も含める |
| 通信環境とベンダーに依存する | インターネット接続が必須で、通信障害時はシステム全体が使えなくなる。データ管理・セキュリティ・アップデートはサービス提供会社に依存する | 障害時の代替手順(電話・紙)を決めておく。セキュリティ体制と、サポートの対応時間を確認する |
クラウド型は、自社での管理が楽になる半面、自社でのコントロールが効きにくくなります。自社に適するかどうかの観点を慎重に検討する必要があります。
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配送管理システムの費用相場|初期費用・月額の目安と課金体系の違い
配送管理システムの費用は、「何に対して課金されるか」で総額が大きく変わります。車両1台あたり、ドライバーIDごと、拠点ごと、プランごとの定額と、製品によって単位が異なるためです。車両やドライバーが増えるほど、総額の差は広がります。
| 課金体系 | 初期費用の目安 | 月額の目安 | 向いている規模 |
| 車両台数課金 (車両1台あたり) |
要確認 | 台数に比例して増える。掲載8製品では金額を確認できず | 車両数が少ない事業者。台数が増えるほど総額が上がる |
| ドライバー・ID課金 (管理者ID/ドライバーIDごと) |
0円(配送管理システム TRUSTARの場合。カスタマイズは別途) | 管理者ID 5000円/ドライバーID 2500円(TRUSTARの場合) | 車両1台から導入でき、小規模の事業者でも始めやすい。ドライバー数に応じて増える |
| 拠点課金 (拠点・倉庫ごと) |
要確認(状太郎) | 1倉庫あたり5万円。ユーザー数は無制限(状太郎の場合) | 拠点数が少なく、利用者が多い企業。拠点が増えるほど総額が上がる |
| プラン定額課金 (機能プランごと) |
記載なし(トラックマネージャー) | 監査対応プラン 5万円〜/運行管理プラン 8.5万円〜(トラックマネージャーの場合) | 台数が多くても総額が膨らみにくい。機能要件でプランが決まる |
管理台数が増えたら、総額はどう変わるか
ID課金の場合、ドライバーが増えた分だけ月額コストが増えます。単価(例えば、管理者ID 5000円、ドライバーID 2500円など)を前提にすると、管理者1IDとドライバー10IDで月額3万円、ドライバー30IDで月額8万円の計算です。
拠点課金は、利用者が増えても総額が変わらない代わりに、拠点の数に沿って費用が決まります。見積もりを取るときは現在の規模だけでなく、1〜2年後の台数と拠点数で試算してください。
車載器・IoT機器の費用にも注意する
システムの利用料とは別に、車載器、デジタルタコグラフ、タブレットなどの機器費用が発生する場合があります。状太郎では、タブレット端末、モニター、ネットワーク環境を利用者側で別途準備することが記載されています。IoT機器との連携を想定する製品も多くありますが、機器そのものの購入またはレンタル、通信費は別途必要なので、こちらも含めて検討してください。
ITセレクトおすすめのTMS/輸配送管理システム8選 タイプ別に紹介
(更新順/2026年10月更新版)→【並べ替える/機能の有無で探す】
配車計画型
配車・ルート作成の効率化を得意とする製品です。


































