1位 そばに置きたくなるワイヤレス液晶テレビ――±0「8-inch LCD TV」
4位 “質実剛健”な光学手ブレ補正+高倍率ズーム機「サイバーショットH1」
6位 リビングのITはこれ1台――メリハリのある画質と多機能さが魅力の東芝「26LH100」
7位 HDMI搭載の32インチ液晶が14万円弱――ユニデンがデジタル家電に進出
8位 ニュートラルな画質と豊富な入出力端子が魅力――日本ビクター「LT-26LC60」
10位 軽快さが魅力の耳かけ型コードレス――ビクター「XA-AL55」
先週のトップは、±0「8-inch LCD TV」のレビューだった。本来なら薄型にできるのが液晶のメリットであるのに、わざわざ奥行きの長いブラウン管にしたユニークな物作りは、既成概念にとらわれず、「いったんすべてを±0にリセットして、本当に欲しいモノを作る」という意味を込めた“±0”ブランドならではといえる。
デザイン家電というと、なんだか形ばかり優先して機能面が不足しているのではないか? などと構えてしまいがちだが、8-inch LCD TVの場合は程よい割り切りが感じられた。使っていないとき“オブジェ”になるのも嬉しいポイントだろう。個人的にも以前から気になっていた製品だったため、非常に楽しく試用できた。
ただ気になるのは、プラマイゼロの親会社であり、±0製品の発売元でもあるタカラの動向だ。周知の通り、タカラはトミーとの統合を発表し、本来の玩具事業に集中する姿勢を見せている。
4月から5月にかけて慌ただしく発表されたことを、少し整理してみよう。タカラは、2005年3月期連結決算で最終赤字に転落するなど、業績不振に陥っていた。4月末には、コナミが保有してたタカラ株式を買い取る形で、インデックスが筆頭株主に。さらに半月も経たないうちに、以前から噂のあったタカラとトミーの統合が正式に発表される。両社は、来年3月に「タカラトミー」を設立する予定だ。
詳細は下記の関連記事を参照してほしいが、一連の発表の中では、営業赤字の家電事業についても厳しい意見が相次いだ。たとえばインデックスの落合正美会長は、4月末に行われた決算発表の場で、「タカラは、電気自動車とか、家電とかいった事業に投資するうち、本業が希薄化した」と指摘している。また5月13日に行われたトミーとの合併発表会見では、家電事業について質問されたタカラの佐藤会長が「家電など個別の話は、従業員の問題などがあるのでここでは言えない。色々な選択肢を検討する」と意味深な発言をしていた。
新会社が本業回帰するうえで、家電事業の先行きが不透明になってきたことは疑いようもない。既に掲示板やblogでは、「±0の製品を買うなら今しかない」といった書き込みも見られ、一般ユーザーにも動揺が広がっている様子がうかがえる。もちろん、今後のことは経営陣の判断を待つしかないわけだが、ファンも多い±0ブランドのこと。事業自体をリセットなんていう事態にはなってほしくない。
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