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第2回「いきなり大事件」ロボットキット「Weird-7」を作りました(5/5 ページ)

» 2005年10月11日 16時26分 公開
[こばやしゆたか,ITmedia]
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 そんな調子でいろいろ動かして遊んでいた。そろそろ自分でモーション作ってみたいなあ、それにはどうすればいいんだろうななんて考えて、歩かせたりでんぐり返りさせたりしてた。そんなときに事件が発生する。

 ちゃぶ台(冬になると家具調こたつになる)の上で歩かせてたのだけど、転んだついでに下に落っことした。下にっていったってちゃぶ台の高さだから、38センチ。でも落ちた向きが悪かったらしい。ぐるんと逆さになって首から落ちたのだ。

 腰の骨が折れた。腰に3つ並んでいるモーターのうち、中央のやつのサーボホーンが見事に折れた。ここで、壊れている写真を取り損ねたのは、わたしもちょっとパニックしてたからである。修行が足りない。

 折れたサーボホーンを取り外してみる。首からもげてる。

photo 折れたサーボホーン。緑のマーカーは、位置合わせのためにわたしがつけたもの

 ホットボンドでくっつくかなと思って試したんだけど、だめ。これは補修部品を買わなきゃいけない。サーボホーンそのものはごく普通の部品なので、秋葉原に出かけた。

 ところが、このモーターにあうサーボホーンがないのだ。いわゆる標準サイズのものだと、ほんのわずかに穴が小さくて刺さらないのだ。あきらめて、共立電子のウェブサイトを調べる。

 Weird-7のサイトに行ってSupportのところを見たのだけど、見つからない。Weird-7作者のかづひ氏にメールでSOSを出す。そしたらSupportではなくPriceのところに保守部品一覧があると教えてくれた。

 やっぱりこれはわかりにくかったようで、今ではちゃんとSupportからも保守部品一覧を見られるようになった。改善されるのはいいことだ。

 今、必要なのはサーボホーンだ。でも保守部品にはサーボホーンだけというのはない。それにねじやゴムパッキンがセットになった「ホーン・ネジセットWR-HN1」というのしかないのだ。不必要なものも一緒になっててちょっともったいないんだけど、全部で250円だっていうんで、これを頼むことにする。通販の申し込みは、保守部品一覧のページからはできなくて、共立エレショップからWR-HN1で検索することになる*3。送料は140円だった。

 大阪から東京へなのだけど、オーダーしてからは中一日で到着した。なるほど、Weird-7のキットの袋そのままがやってくるのだ。

photo これが「ホーン・ネジセットWR-HN1」

 さっそく部品を交換する。でも、この腰中央のモーターのサーボホーンはどの角度にしてもねじ穴が表に出てこない。一度ばらさないとだめだ。しかも、腰回りには制御基板や電池ボックスなどのいくつもの部品があるので、かなりばらすのが大変だ。バラシをショートカットする手抜きの方法はないかと思ったのだけど、あんまりいい方法はなかった。

 電池ボックスを外して、基板からモーターのケーブルを抜いて、基板を外して、腰左右と中央を分離させてやっとサーボホーンがつけられるようになる。向きを間違えないように気をつけて取り付けて(最終形態がわかっているので、気をつけていれば迷わなくてすむ)、再度組み直し。

 組み直したあとは、ホームポジションの設定もやり直しだ。もとのように歩くことを確認して、修理終了。

 わたしがWeird-7と遊んでいるのは、いまのところここまで。自分でモーションを作るところまで行っていないのが残念なんだけど、それはまたチャンスがあったら、ということにしよう。


*3わたしはサーボホーンを探すときに、このページにはたどり着いていた。そして「サーボホーン」で検索したのだけど引っかからなかったのだ。それもそのはずで、この部品の名称、ならびに説明文には「サーボホーン」という言葉が入っていないのだ(「ホーン」とだけ表記されている)。マニュアルだけ見てるビギナーは「サーボホーン」で探すことは間違いないので、これも改善してほしい。

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