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第84回 日常風景と素顔の関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2007年11月08日 13時35分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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窓からの光と背景を上手に使おう

 昼間の室内では光をうまく使うことでいろんな写真を撮り分けられる。光をうまく使ったものが勝ちって感じだ。

補正無し(左)、プラス2の露出補正(中)、フラッシュ使用(右)

 窓を背景にすると逆光になっちゃうので、補正しないと顔が黒いし、補正をかけると不自然に背景が真っ白になっちゃうし、フラッシュをたくと味気ない。

 では角度を変えて、窓を横にしてみよう。


 すると横から自然な光が当たった雰囲気のある写真になる。家の中で窓をうまく使うだけでこれだけ感じが変わるのだ。

 ではソファに寝っ転がっているところを真上から。


 実はこれ、顔が右肘の影になってる。右肘を下ろしてもらうとこんな感じ。


 光が当たるか当たらないか、ちょっとしたことで写真の雰囲気が大きく変わるのが分かるかと思う。

 部屋の中って工夫次第でいろんな写真を撮れるのだ。

 もうひとつ、これは窓に顔が向いた普通の室内写真。


 では後ろに見える黒っぽいドア(焦げ茶なんだけど)が背景になるようにズーミングしてみると……。


 家の中で撮ったとは思えないような、まるで凝ったライティングでちゃんと撮ったような写真になる。日差しと背景は使いよう、なのである。ちなみに、背景の黒さがより引き立つよう、顔の陰影がよりでるよう、マイナス1の露出補正をかけてある。

 とても「バラエティ番組を観てるところ」とは思えない。

 ちなみに顔を撮るときってこのくらいぐっとアップにしてOK。髪の毛全部が写らなきゃいけないとか頭が切れちゃいけないってのはない。逆にこのくらい寄った方が表情がはっきりして印象的な写真になるというものだ。

 と、今回は普段の室内でもちょっとした工夫でかっこよく撮れますという感じで終わってみた。

 まず自分の部屋でリラックスした姿を気軽に撮るところからはじめよう。

(モデル:斉藤けいこ)

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