1位 RAW撮影に最適な超高速メモリカード――サンディスク「ドゥカティエディション」
3位 「スピーカーにストロー」の発想――ソニー「PFR-V1」の生まれるまで
5位 H.264録画に対応した新「ブルーレイDIGA」を試す(前編)
6位 4万枚の画像を携帯するコンパクトな“T”――「サイバーショット DSC-T2」
8位 満足度の高いiPodスピーカー、ロジクール「PF-500」
9位 “夜の玩具”に進化した「SPACEWARP desktop」
“ドカ仕様”のメモリーカードからデジタルメディア評論家・麻倉氏の連載、ストロー付きスピーカーの開発者インタビューまで、「貯金箱と著作権」がほとんどを占めた前回とはうってかわってバラエティに富んだTOP10となった。
注目は、年末商戦で目玉のひとつとなるであろう、パナソニックの“ブルーレイDIGA”「DMR-BW900」のレビュー記事だ。掲載日は16日であり、掲載集計期間の関係上で2日間ほどしか集計対象となっていないものの5位にランクインしているあたり、読者から高い関心を寄せられていることがわかる。
年末商戦には同社を始め、ソニーとシャープからもBDレコーダーが登場する。上位モデルになると1テラバイトのHDDを搭載し、Blu-ray Discへの録画はもちろん、H.264のエンコーダーによるDVDへのハイビジョン録画(AVCREC)に対応する機種もいくつか登場するなど、基本的には高機能を指向する製品が多い。
その中で異彩を放つのが、シャープの「BD-AV1/AV10」。HDDを搭載しない“Blu-ray Discレコーダー”で、対応記録メディアも書き換え可能なBD-REのみに限定。HDDへの録画とそれに伴うライブラリ管理をあえてユーザーに行わせず、煩雑さを取り除いた「21世紀のビデオデッキ」を狙うとしている。
なんといってもメリットはシンプルな操作形態につきるだろう。HDDなしでDB-REのみに対応することから、必然的に利用スタイルは「セットしたメディアに録画する」「一杯になったら見た番組を消して、また録画する」というビデオデッキ的なものになる。
大量の番組を保存しておけるHDDレコーダーに慣れた身からすればもどかしいことこの上ないが、DVD/HDDレコーダーの普及率は30%強であり、ビデオデッキ(80%超)には遠く及ばない。もちろん両製品群の歴史の差を無視することはできないが、「最新製品はよく分からないけど、ビデオデッキと同じように使えるなら買ってもいいか……」 そう考える層が相当数存在していることは想像に難くない。
実売想定価格はBD-AV1が10万円前後、BD-AV10(2層ディスク対応)が12万円前後。BDレコーダーとしてはおそらく最廉価の価格帯に位置する製品だろう。他社ローエンド製品の実売想定価格は、パナソニック「DMR-BW700」(250Gバイトモデル)が18万円前後、ソニー「BDZ-T50」(250Gバイトモデル)が14万円前後だ。
HDDなしのシンプルなレコーダーとして、他社製品とBD-AV1/10を比較すると割高に感じる。ただ、地上デジタル放送などのハイビジョン放送を“可能な限り”手軽に録画したいというニーズへ対応した製品と考えれば割高感は薄まる(この場合、手軽さはビデオデッキ的な、とも言い換えられるが……)。
筆者もいまだにビデオデッキの録画予約が精一杯な両親へハイビジョンレコーダーをプレゼントするならばこの製品を選ぶと思う。“録画のシンプルさ”へにどれだけの価値を見いだせるかで、この製品の評価が定まりそうだ。
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